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SNS・デジタルアカウントの削除代行|死後事務委任契約で備えるデジタル終活の全手順【2026年版】
投稿日/2026.04.17 更新日/2026.04.14
カテゴリー:死後事務委任

目次
SNS・デジタルアカウントの削除代行とは?──死後のデジタル遺品が引き起こすリスク
スマートフォンやパソコンが生活の中心となった現代、私たちは数多くのデジタルアカウントを持っています。Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LINE、Google、Amazon、Netflix──日常的に利用するこれらのサービスは、本人が亡くなった後も自動的に削除されることはありません。
放置されたアカウントは、不正アクセスやなりすまし被害の温床になるだけでなく、有料サブスクリプションの課金が続く、遺族が故人のSNS投稿を見て精神的苦痛を受けるなど、さまざまな問題を引き起こします。
しかし実際には、遺族がすべてのアカウントを把握し、各プラットフォームごとに異なる手続きで削除・解約を進めることは非常に困難です。とりわけおひとりさまの場合、手続きを担う親族がいないケースも増えています。
そこで注目されているのが、「死後事務委任契約」を活用したSNS・デジタルアカウントの削除代行です。生前に信頼できる専門家や事業者と契約しておくことで、自分の死後にデジタルアカウントの整理・削除を確実に実行してもらえます。
本記事では、デジタルアカウントの放置リスクから、主要プラットフォームごとの削除手続き、死後事務委任契約でカバーできる範囲、そして具体的な準備方法まで、2026年最新の情報をもとに徹底解説します。

デジタルアカウントを放置するとどうなる?──5つの深刻なリスク
故人のデジタルアカウントを放置した場合、以下のようなリスクが生じます。実際にトラブルに発展したケースも多数報告されています。
1. 不正アクセス・なりすまし被害
放置されたSNSアカウントは、ハッキングの標的になりやすくなります。乗っ取られたアカウントから友人・知人に詐欺メッセージが送られるケースが増加しており、故人の名前を騙った詐欺被害が報告されています。
2025年には、亡くなった方のFacebookアカウントが乗っ取られ、友人リストの全員にフィッシングメッセージが送信された事例が社会問題になりました。
2. 有料サービスの課金継続
サブスクリプションサービス(Netflix、Spotify、Amazon Prime、各種クラウドストレージなど)は、解約手続きをしない限り課金が自動的に続きます。クレジットカードの有効期限が切れるまで、あるいは口座残高がなくなるまで引き落としが続くため、数万円〜数十万円の不要な出費が発生する可能性があります。
3. 個人情報・プライバシーの流出
メールアカウントやクラウドストレージには、銀行口座情報、マイナンバー関連書類、医療記録、プライベートな写真・動画など、極めてセンシティブな情報が保存されていることがあります。アカウントが放置され、セキュリティが脆弱になることで、これらの情報が流出するリスクが高まります。
4. 遺族の精神的負担
SNSの「思い出機能」や「○年前の今日」の通知で、故人の投稿が突然表示されることがあります。また、故人のアカウントに新しいメッセージやコメントが届き続けることで、遺族が悲しみを乗り越えることが難しくなるケースもあります。
5. デジタル資産の消失
暗号資産(仮想通貨)や電子マネーの残高、ポイント、有料コンテンツの購入権など、経済的価値のあるデジタル資産が放置されることで、本来遺族が受け取れるはずの財産が消失してしまう可能性があります。暗号資産については、秘密鍵やウォレット情報がなければ永久にアクセスできなくなります。

主要プラットフォーム別──死後のアカウント削除・追悼手続き一覧
各プラットフォームでは、アカウント所有者が亡くなった場合の手続きが定められています。ただし、手続き方法や必要書類はサービスごとに大きく異なるため、事前の把握が重要です。以下、2026年3月時点の最新情報をまとめました。
Facebook / Meta
Facebookでは、「追悼アカウント」への移行と「アカウント削除」の2つの選択肢があります。
- 追悼アカウント:プロフィールに「追悼」と表示され、友達が思い出を共有できる状態で維持されます。生前に「追悼アカウント管理人」を指定しておくことで、管理人がプロフィール写真の変更や固定投稿の設定などを行えます
- アカウント削除:近親者からの申請により完全削除が可能です。死亡診断書や戸籍謄本などの公的書類が必要です
- 生前設定:設定画面から「アカウントの追悼についての設定」で、死後にアカウントを削除するか追悼化するかを事前に指定できます
Instagramも同様に追悼アカウントへの移行または削除申請が可能です。
- 追悼アカウント申請には、死亡を証明する公的書類(死亡診断書、新聞の死亡記事など)が必要です
- 削除申請は近親者のみが行え、関係性を証明する書類(戸籍謄本など)が求められます
- Facebookアカウントと連携している場合、Facebookの追悼化に伴い自動的に追悼アカウントになることがあります
X(旧Twitter)
Xでは、故人のアカウントの削除申請が可能です。
- 遺族や遺産管理人が、専用のサポートフォームから申請します
- 故人の死亡証明書のコピー、申請者の身分証明書が必要です
- 追悼アカウント機能は現時点では提供されていません
- 手続き完了まで数週間〜数か月かかる場合があります
LINE
LINEは「一身専属性」が強いサービスで、原則として本人以外がアカウントにアクセスすることはできません。
- 遺族がLINE社に問い合わせることで、アカウントの削除申請が可能です
- ただし、トーク履歴の引き継ぎや閲覧は遺族であっても認められていません
- LINEスタンプの購入履歴やLINE Pay残高については、別途手続きが必要です
- LINE Pay残高がある場合は、相続手続きにより払い戻しを受けられる可能性があります
Googleアカウント(Gmail、YouTube、Googleフォトなど)
Googleでは、「アカウント無効化管理ツール」という生前設定機能があり、非常に充実した死後対応が可能です。
- アカウント無効化管理ツール:一定期間(3か月〜18か月)ログインがない場合、指定した信頼できる連絡先にデータを共有したり、アカウントを自動削除する設定ができます
- 故人のアカウントへのリクエスト:遺族は、Googleに対してアカウントの閉鎖やデータ取得のリクエストを送信できます。死亡証明書、申請者の身分証明書、故人との関係を証明する書類が必要です
- Gmail、Googleフォト、Googleドライブ、YouTubeなどすべてのGoogleサービスが対象になります
Apple ID(iCloud、App Storeなど)
Appleでは2022年から「デジタル遺産プログラム」が導入されています。
- 故人アカウント管理連絡先:生前にiOS/macOSの設定から「故人アカウント管理連絡先」を指定しておくと、死後にアクセスキーを使ってデータにアクセスできます
- デジタル遺産リクエスト:管理連絡先が設定されていない場合でも、死亡証明書と裁判所命令を提出することでアクセスを申請できます
- ただし、Apple IDに紐づくアプリの購入権やサブスクリプションは相続の対象外です
Yahoo! JAPAN
- 遺族がYahoo! JAPANカスタマーサービスに連絡し、死亡証明書などを提出することでアカウント削除が可能です
- Yahoo!ウォレットの残高やYahoo!プレミアムの月額課金については、別途解約手続きが必要です
- Yahoo!メールのデータは、削除後は復元できません
その他のサービス
| サービス | 死後の対応 | 必要書類 |
|---|---|---|
| Amazon | カスタマーサービスに連絡してアカウント閉鎖 | 死亡証明書、注文番号など |
| Netflix | カスタマーサービスに連絡して解約 | アカウント情報、死亡証明書 |
| Spotify | サポートに連絡してアカウント削除 | 死亡証明書 |
| 楽天 | 楽天カスタマーサービスに連絡 | 死亡証明書、会員情報 |
| 銀行のネットバンキング | 各銀行の相続手続き窓口に連絡 | 戸籍謄本、遺産分割協議書など |
| 証券会社のオンライン口座 | 各証券会社の相続手続き窓口に連絡 | 戸籍謄本、遺産分割協議書など |
死後事務委任契約でデジタルアカウント削除を委任する方法
死後事務委任契約とは、自分が亡くなった後に必要となる事務手続きを、生前に第三者へ委任しておく契約です。葬儀の手配や各種届出とあわせて、デジタルアカウントの削除・整理を契約内容に含めることができます。
死後事務委任契約にデジタルアカウント整理を含めるメリット
- 確実に実行される:契約に基づく法的義務として、受任者がアカウント削除を実行します
- 専門知識がある:プラットフォームごとの手続きに精通した専門家が対応するため、漏れなくスムーズに進みます
- プライバシーが守られる:遺族に見られたくないデータがある場合でも、受任者の守秘義務のもとで適切に処理されます
- おひとりさまでも安心:身寄りがない方でも、死後のデジタル整理を確実に任せることができます
契約に含めるべきデジタル関連の委任事項
死後事務委任契約にデジタルアカウント関連の事項を含める場合、以下の内容を具体的に記載することが重要です。
| 委任事項 | 具体的な内容 |
|---|---|
| SNSアカウントの削除・追悼化 | Facebook、Instagram、X、LINEなどの削除申請または追悼アカウント化 |
| メールアカウントの整理・削除 | Gmail、Yahoo!メールなどの重要メール確認後の削除 |
| 有料サブスクリプションの解約 | Netflix、Spotify、Amazon Primeなどの月額課金サービスの解約手続き |
| クラウドストレージのデータ処理 | iCloud、Googleドライブ、Dropboxなどのデータバックアップ・削除 |
| ネットバンキング・証券口座の通知 | 金融機関への死亡届提出の補助(相続手続きは別途必要) |
| スマートフォン・PCのデータ消去 | 端末内のデータの安全な消去(初期化処理) |
| 暗号資産の引き継ぎ補助 | ウォレット情報の遺族への引き渡しまたは換金手続きの補助 |

委任する際の注意点
デジタルアカウントの削除代行を委任する際には、いくつかの重要な注意点があります。
不正アクセス禁止法との関係
日本の不正アクセス禁止法では、他人のID・パスワードを使って無断でログインする行為が禁止されています。しかし、死後事務委任契約で事前に同意を得ている場合は、正当な権限に基づくアクセスとして違法性が阻却されると解釈されています。
ただし、法的リスクを最小限にするため、以下の対策を講じておくことが推奨されます。
- 契約書にデジタルアカウントへのアクセス権限を明確に記載する
- アカウント情報(ID・パスワード)の一覧を作成し、受任者に安全な方法で引き渡す仕組みを整える
- 可能な限り、各プラットフォームの公式な死後手続き(死亡証明書の提出による削除申請など)を利用する
利用規約との整合性
多くのオンラインサービスでは、利用規約で「アカウントの譲渡禁止」が定められています。死後事務委任契約があっても、サービス提供者がこれを理由にアクセスを拒否する可能性はゼロではありません。そのため、各プラットフォームが提供する公式の死後手続きを優先的に利用することが重要です。
パスワード管理の重要性
受任者がアカウント削除を実行するためには、アカウント情報へのアクセス手段が不可欠です。パスワード管理ツール(1PasswordやBitwardenなど)のマスターパスワードを安全に引き継ぐ方法や、紙媒体でのパスワード一覧の保管場所を、契約時に明確にしておきましょう。
デジタル終活の具体的な準備ステップ
死後のデジタルアカウント問題を防ぐために、今から始められる具体的な準備ステップをご紹介します。
ステップ1:デジタル資産の棚卸し
まずは、自分が持っているすべてのデジタルアカウントを洗い出しましょう。以下のカテゴリーに分けて整理すると漏れが少なくなります。
| カテゴリー | 具体例 | 確認ポイント |
|---|---|---|
| SNS | Facebook、Instagram、X、LINE、TikTok | 投稿内容、友達リスト、メッセージ |
| メール | Gmail、Yahoo!メール、Outlook | 重要な連絡先、添付ファイル |
| クラウドストレージ | iCloud、Googleドライブ、Dropbox、OneDrive | 保存ファイル、写真・動画 |
| サブスクリプション | Netflix、Spotify、Amazon Prime、YouTube Premium | 月額料金、支払い方法 |
| EC・ショッピング | Amazon、楽天、Yahoo!ショッピング | クレジットカード情報、ポイント残高 |
| 金融 | ネットバンキング、証券口座、電子マネー | 残高、取引履歴 |
| 暗号資産 | 取引所アカウント、ウォレット | 秘密鍵、シードフレーズ |
| ゲーム・エンタメ | PlayStation Network、Nintendo、Steam | 課金履歴、ゲーム内資産 |
ステップ2:アカウント情報の記録
洗い出したアカウントについて、以下の情報を記録します。
- サービス名とURL
- ログインID(メールアドレスまたはユーザー名)
- パスワード(または「パスワード管理ツールに格納済み」の旨)
- 二段階認証の有無と方法
- 死後の希望(削除/追悼化/データを遺族に引き渡しなど)
- 経済的価値の有無(残高、ポイント、有料コンテンツなど)
パスワード管理ツールを使用している場合は、マスターパスワードと緊急アクセスの設定方法を記録しておくだけで済むため、管理が大幅に簡素化されます。
ステップ3:各プラットフォームの生前設定を活用
主要なプラットフォームでは、生前に死後の対応を設定できる機能が用意されています。今のうちに設定しておくことで、死後の手続きがスムーズになります。
- Facebook:「追悼アカウント管理人」の指定、または死後のアカウント削除設定
- Google:「アカウント無効化管理ツール」で、一定期間ログインがない場合の自動対応を設定
- Apple:「故人アカウント管理連絡先」の指定
- Instagram:Facebookと連携した追悼設定
ステップ4:死後事務委任契約にデジタル関連事項を追加
ステップ1〜3の情報を整理した上で、死後事務委任契約にデジタルアカウントの整理・削除を含める手続きを進めます。契約書には以下の内容を盛り込みましょう。
- デジタルアカウントの削除・解約に関する包括的な委任条項
- アカウント情報の保管場所・アクセス方法の記載
- デジタル資産(暗号資産、電子マネーなど)の処理方針
- スマートフォン・PCのデータ消去に関する条項
- プライバシーに関する特記事項(特定のデータの即時削除指示など)
ステップ5:定期的な見直し
デジタルアカウントは日々変化します。年に1回程度、以下の点を確認・更新しましょう。
- 新しく作成したアカウントの追加
- 使わなくなったアカウントの削除(生前に整理できるものは整理する)
- パスワードの変更があった場合の更新
- 各プラットフォームの死後対応ポリシーの変更確認
デジタルアカウント削除代行の費用相場
デジタルアカウントの削除代行を専門事業者に依頼する場合の費用相場は、以下のとおりです。
| サービス内容 | 費用相場 | 備考 |
|---|---|---|
| デジタルアカウント調査・一覧作成 | 2万円〜5万円 | 端末1台あたりの調査費用 |
| SNSアカウント削除代行 | 1アカウントあたり5,000円〜1万円 | プラットフォームにより異なる |
| サブスクリプション一括解約 | 2万円〜3万円 | 10サービスまでの一括対応 |
| スマートフォンのデータ消去 | 1万円〜3万円 | 端末のロック解除が必要な場合は追加費用 |
| PCのデータ消去 | 1万円〜3万円 | データ復元不可能な完全消去 |
| 死後事務委任契約(デジタル関連含む) | 30万円〜80万円 | 他の死後事務(葬儀手配、届出など)と合わせた総額 |
死後事務委任契約の一部としてデジタルアカウント整理を含める場合は、個別に依頼するよりも割安になることが一般的です。契約時にデジタル関連の対応範囲を明確にし、追加費用の有無を確認しておきましょう。
スマートフォン・PCのロック解除問題
デジタルアカウントの削除を進めるにあたって、大きな障壁となるのが端末のロック解除です。故人のスマートフォンやPCにログインできなければ、保存されているアカウント情報にアクセスすることもできません。
スマートフォンのロック解除方法
- パスコードが判明している場合:生前にパスコードを記録しておいてもらうのが最も確実です
- iPhoneの場合:Appleのデジタル遺産プログラムで故人アカウント管理連絡先が設定されていれば、アクセスキーで端末にアクセスできます。設定されていない場合は、裁判所命令が必要です
- Androidの場合:Googleアカウントの無効化管理ツールが設定されていれば、指定した連絡先にデータが共有されます。それ以外の場合、メーカーや通信会社に相談する必要がありますが、ロック解除に応じてもらえないケースも多いです
- 専門業者への依頼:デジタルフォレンジック業者にロック解除を依頼する方法もありますが、費用が5万円〜20万円程度かかり、解除が保証されるわけではありません
生前にできる対策
端末のロック解除問題を防ぐために、以下の対策を生前に講じておくことをお勧めします。
- パスコード/パスワードを安全な場所に記録し、受任者にその保管場所を伝える
- Apple・Googleのデジタル遺産機能を設定する
- パスワード管理ツールの緊急アクセス機能を設定する
- 生体認証(指紋・顔認証)だけでなく、パスコードによるアクセス手段を必ず確保する

実際のトラブル事例と教訓
デジタルアカウントの放置や、事前準備の不足によるトラブル事例から、教訓を学びましょう。
事例1:サブスクリプション課金が1年以上続いた
80代の父親が亡くなった後、遺族が気づかないまま、動画配信サービス3件、音楽配信サービス1件、クラウドストレージ2件の月額課金が合計約15,000円×14か月も続いていました。クレジットカードの明細を確認するまで、これらのサブスクリプションの存在自体を知らなかったのです。
教訓:利用しているサブスクリプションの一覧を作成し、支払い方法とあわせて記録しておくことが重要です。
事例2:故人のSNSアカウントが乗っ取られた
70代の女性が亡くなった後、放置されたFacebookアカウントが乗っ取られ、友人リストの全員に「緊急でお金が必要」という詐欺メッセージが送信されました。友人の中には実際に送金してしまった方もおり、大きなトラブルに発展しました。
教訓:使わなくなったSNSアカウントは速やかに削除するか、追悼アカウント化の手続きを行うべきです。
事例3:暗号資産にアクセスできなくなった
50代の男性が急逝し、保有していた暗号資産(約500万円相当)にアクセスするための秘密鍵やシードフレーズが見つかりませんでした。遺族は暗号資産の存在は知っていましたが、アクセス情報がどこにも記録されていなかったため、資産を回収することができませんでした。
教訓:暗号資産を保有している場合は、秘密鍵やシードフレーズの保管場所を信頼できる人に伝えておくか、死後事務委任契約に含めておく必要があります。
事例4:遺族がデジタル遺品の整理に疲弊
90代の母親が亡くなった後、娘が一人でデジタル遺品の整理にあたりましたが、50以上のアカウントが見つかり、各サービスへの連絡・手続きに6か月以上を要しました。特に海外サービスとのやり取りや、英語での問い合わせに大きな負担を感じたとのことです。
教訓:デジタルアカウントの整理は想像以上に時間と労力がかかるため、専門家への委任を検討する価値があります。
大阪・関西エリアでデジタル終活を相談できる窓口
大阪・関西エリアでデジタルアカウントの削除代行や死後事務委任契約について相談できる窓口をご紹介します。
専門事業者
- つながりサポート:大阪を拠点に、死後事務委任契約の一環としてデジタルアカウントの整理・削除代行にも対応。おひとりさまのデジタル終活を包括的にサポートしています
- デジタル遺品整理専門業者:関西エリアにも、デジタルフォレンジック技術を活用した端末調査やアカウント整理に対応する業者が増えています。費用は端末1台あたり2万円〜5万円が目安です
行政・公的相談窓口
- 大阪市消費者センター:デジタルサービスの解約トラブルや不当請求に関する相談を受け付けています
- 法テラス大阪:デジタル遺産に関する法律相談を無料で受けられます(収入要件あり)
- 大阪府行政書士会:死後事務委任契約の作成について、行政書士に相談できます
- 大阪弁護士会:デジタル遺産を含む相続問題について弁護士に相談できます
終活セミナー・相談会
大阪市内では、デジタル終活をテーマにした終活セミナーや相談会が定期的に開催されています。
- 大阪市各区の地域包括支援センターで開催される終活相談会
- 各種NPO法人が主催するデジタル終活ワークショップ
- 家電量販店やスマートフォンショップで開催されるシニア向けデジタル講座
デジタル終活チェックリスト
今すぐ始められるデジタル終活の準備項目をチェックリストにまとめました。一つずつ確認していきましょう。
アカウント整理
- 利用中のSNSアカウントをすべて書き出した
- 利用中のメールアカウントをすべて書き出した
- 契約中のサブスクリプションサービスをすべて書き出した
- ネットバンキング・証券口座の情報を整理した
- 電子マネー・ポイントの残高を確認した
- 暗号資産(仮想通貨)の有無を記録した
- 使っていないアカウントを削除した
パスワード管理
- パスワード管理ツールを導入した(または紙の記録を作成した)
- すべてのアカウントのID・パスワードを記録した
- 二段階認証の設定状況を記録した
- パスワード管理ツールのマスターパスワードを安全な場所に保管した
- スマートフォンのパスコード/PINを記録した
- PCのログインパスワードを記録した
生前設定
- Facebookの追悼アカウント管理人を指定した
- Googleのアカウント無効化管理ツールを設定した
- Appleの故人アカウント管理連絡先を設定した
- 各アカウントの死後の希望(削除/追悼化/引き渡し)を記録した
契約・共有
- 死後事務委任契約にデジタル関連事項を含めた
- アカウント情報の保管場所を受任者に伝えた
- エンディングノートにデジタル資産の情報を記載した
- 年に1回の見直しスケジュールを決めた
よくある質問(FAQ)
Q. 死後事務委任契約でSNSアカウントの削除を委任できますか?
はい、できます。死後事務委任契約に「SNSアカウントの削除」を委任事項として明記しておくことで、受任者が死後に各プラットフォームへの削除申請を行うことができます。ただし、アカウント情報(ID・パスワード)を受任者がアクセスできる形で保管しておくこと、または各プラットフォームの公式な死後手続きに必要な書類(死亡診断書など)を受任者が入手できる体制を整えておくことが重要です。
Q. 故人のパスワードがわからない場合、アカウントを削除できますか?
多くのプラットフォームでは、パスワードがわからなくても、死亡証明書を提出することで削除申請が可能です。Facebook、Instagram、Google、Appleなどの主要サービスには、遺族向けの公式手続きが用意されています。ただし、手続きに時間がかかることがあり、プラットフォームによっては数週間〜数か月を要することもあります。
Q. 遺族が勝手に故人のアカウントにログインすると違法になりますか?
法的にはグレーゾーンです。日本の不正アクセス禁止法は「アクセス制御機能を有する特定電子計算機に対する不正アクセス行為」を禁止していますが、遺族による故人のアカウントアクセスについて明確に規定した判例は少ない状況です。リスクを避けるためには、各プラットフォームの公式な死後手続きを利用することをお勧めします。死後事務委任契約で事前に同意を得ている場合は、正当な権限に基づくアクセスと解釈される余地があります。
Q. デジタルアカウントの削除代行だけを依頼することはできますか?
デジタル遺品整理の専門業者であれば、アカウント削除代行のみの依頼も可能です。ただし、死後事務委任契約の一部として含める方が、葬儀手配や各種届出とあわせて包括的に対応してもらえるため、手続きの漏れが少なくなります。おひとりさまの場合は特に、死後事務委任契約に含めることをお勧めします。
Q. 暗号資産(仮想通貨)は相続の対象になりますか?
はい、暗号資産は相続財産として相続税の課税対象になります。2024年の国税庁の通達により、暗号資産の相続時の評価方法が明確化されています。ただし、秘密鍵やシードフレーズがなければ資産にアクセスできないため、技術的にアクセスできる状態を確保しておくことが相続の大前提となります。取引所に保管している場合は、取引所に死亡届を提出することで相続手続きを進められます。
Q. エンディングノートに書くだけでは不十分ですか?
エンディングノートはあくまで法的拘束力のない「お願い」です。遺族がノートを見つけてくれれば参考にはなりますが、確実に実行される保証はありません。特におひとりさまの場合、エンディングノートを読む人がいない可能性もあります。確実にデジタルアカウントの整理を実行してもらうためには、死後事務委任契約を締結しておくことをお勧めします。エンディングノートは契約の補完として活用するのが効果的です。
まとめ──デジタル時代の「もしも」に備えて
デジタルアカウントは、現代の生活に欠かせないものになりました。しかし、その数が増えるほど、死後の整理は複雑さを増していきます。
放置されたアカウントが引き起こすリスク──不正アクセス、課金継続、個人情報の流出、遺族の精神的負担──は決して他人事ではありません。
大切なのは、「元気なうちに」デジタル終活を始めることです。まずはアカウントの棚卸しから始め、パスワードの整理、プラットフォームの生前設定、そして死後事務委任契約へのデジタル関連事項の追加と、できるところから一歩ずつ進めていきましょう。
デジタル遺品の問題は、専門的な知識が必要な分野です。一人で抱え込まず、専門家に相談することで、より確実で安心な準備が整います。
デジタル終活のご相談は「つながりサポート」へ
SNSやサブスクリプションの削除代行を含む死後事務委任契約のご相談を承っています。「どこから手をつければいいかわからない」という方も、まずはお気軽にお問い合わせください。おひとりさまの安心のために、デジタル資産の整理から契約まで、ワンストップでサポートいたします。

