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SNSアカウントの整理方法|Facebook・X・Instagram【2026年版】

投稿日/2026.04.15 更新日/2026.04.14

カテゴリー:デジタル終活

「自分が亡くなった後、SNSアカウントはどうなるのだろう?」——そう考えたことはありますか?実は、SNSアカウントは本人が亡くなっても自動では削除されません。放置されたアカウントが悪用されたり、遺族が誕生日通知を受け取り続けて苦しむケースが急増しています。2025年の調査では、デジタル終活の必要性を感じている人は89.4%に上りますが、実際に準備しているのはごく一部。この記事では、Facebook・X・Instagram・LINEをはじめとする主要SNSの死後対応と、生前にできる準備を徹底解説します。


SNSアカウントを放置してはいけない理由

「どうせ誰も見ていないから大丈夫」と思っていませんか?放置されたSNSアカウントには、想像以上のリスクが潜んでいます。

放置アカウントの5つのリスク

  • なりすまし・乗っ取り被害:長期間放置されたアカウントはセキュリティが脆弱になり、不正アクセスの標的になりやすい。故人を装ったフィッシング投稿が友人・知人に届くケースも
  • 「デジタルの幽霊」問題:故人のアカウントがSNS上に存在し続け、生者と誤認されることがある。知らない人からメッセージが届き続けることも
  • 遺族への心理的負担:誕生日通知・「〇年前の今日」の投稿振り返りなど、SNSの自動通知が遺族に繰り返し痛みを与える
  • 個人情報の漏洩リスク:蓄積された写真・プライベートメッセージ・位置情報などが第三者に悪用される可能性がある
  • 遺族が対応に困る:パスワードが分からず削除も追悼化もできない。相談件数はサービス開始から約5倍(2024年)に急増している

デジタル遺品整理サービスへの相談のうち、50%以上がパスワード解除に関するもの。生前の準備がいかに重要かがわかります。

死後もSNSに残るデジタルの幽霊のイラスト

主要SNSの死後対応一覧

各SNSの死後対応をまとめました。生前設定ができるのはFacebookとGoogleのみという現状です。

SNS 遺族による削除 追悼アカウント 生前設定
Facebook 可(管理人・削除指定)
Instagram 不可
X(旧Twitter) 不可 不可
LINE 可(要問合せ) 不可 不可
TikTok 不可 不可
YouTube/Google 不可 可(無効化管理ツール)

Facebook|追悼アカウントの生前設定と削除依頼

FacebookはSNSの中で最も充実した死後対応機能を持っています。生前に「追悼アカウント管理人」を指定しておくと、遺族の手続きが大幅に楽になります。

生前にできる設定(推奨)

スマホアプリでの設定手順:

  1. トップ画面のプロフィール写真をタップ
  2. 「設定とプライバシー」→「設定」
  3. 「アカウントセンター」→「個人の情報」
  4. 「アカウントの所有権とコントロール」→「追悼アカウント」
  5. 「追悼アカウントにする」または「死後に削除」を選択
  6. 管理人(20歳以上の友人)を指定→「保存」

追悼アカウント管理人にできること・できないこと

できること できないこと
追悼タイムラインへの投稿・固定 過去の投稿の変更・削除
プロフィール・カバー写真の変更 プライベートメッセージの閲覧
友だちリクエストへの対応 友だちの削除

遺族が申請する場合

  • 追悼アカウント申請:Facebookの専用フォームから(死亡診断書または訃報記事が必要)
  • 削除依頼:同じく専用フォームから(近親者の証明書類と死亡証明書が必要)

X(旧Twitter)|削除申請の手順

Xには追悼アカウント機能はありません。遺族が削除申請を行うのみとなります。

遺族による削除申請手順

  1. Xの「亡くなられたユーザーに関するお問い合わせ」フォームにアクセス(2023年3月から日本語対応)
  2. 必要事項を入力して送信
  3. X社からメールが届く
  4. 申請者の身分証明書・故人の死亡証明書のコピーを提出
  5. 確認完了次第、アカウント削除

書類のやり取りが複数回発生することがあり、完了まで数週間〜数ヶ月かかる場合があります。

生前の備え

Xには生前設定機能がありません。最も確実なのは生前に自分でアカウントを削除しておくこと、または信頼できる家族にIDとパスワードを伝えておくことです(ただしXは第三者ログインを原則禁止)。


Instagram|追悼アカウントへの切り替えと削除

InstagramはFacebook(Meta社)と同じグループのサービスですが、生前設定機能がない点が異なります。

遺族による申請方法

  • 追悼アカウントへの切り替え:専用の申請フォームから近親者が申請。死亡診断書のコピーが必要。申請後はアカウントへのログインが誰もできなくなる
  • 削除依頼:別の専用フォームから申請。故人の出生証明書または死亡証明書、または法的代理人であることを示す書類が必要

追悼アカウント化されると、名前の横に「追悼」と表示され、過去の投稿・写真は閲覧可能な状態で保存されます。


LINE|日本で最も利用されるアプリの落とし穴

LINEは日本で最も普及しているコミュニケーションアプリですが、公式な追悼・削除制度が十分に整備されていないのが現状です。

遺族による削除手順

  1. LINEのお問い合わせフォームにアクセス(要ログイン)
  2. カテゴリ「その他」→「パーソナルデータ」→「故人のアカウント削除」を選択
  3. 故人のアカウントに紐づいた電話番号を入力し送信
  4. LINE運営からの案内に従い、必要書類(身分証・死亡証明書等)を提出

LINEに関する重要な注意点

  • LINEは電話番号とアカウントが紐づいているため、SIMを解約するとアクセス手段が失われる
  • アプリを削除しても、アカウントはサーバー上に残り続ける
  • 生前設定の専用機能がないため、エンディングノートへの記録が特に重要
  • 2025年の調査で「死後に見られたくない情報1位」はLINEの履歴(26.9%)

その他のSNS・サービスの死後対応

TikTok

家族または法定代理人からの申請でアカウント削除が可能。追悼アカウント機能はなし。非アクティブアカウントの自動削除ポリシーもないため、放置するとそのまま残り続けます。

YouTube・Google

Googleアカウントには「アカウント無効化管理ツール」という生前設定機能があります。一定期間ログインがない場合のデータ処理(削除・特定の人へのデータ共有)を事前に設定できます。YouTubeチャンネルは広告収益のデータ相続も可能で、他のSNSとは一線を画す機能を持っています。

設定場所:Googleアカウント設定 →「データとプライバシー」→「アカウントが使用されなくなった場合の設定」

Apple(iPhone・iCloud)

iPhoneユーザーには「故人アカウント管理連絡先」機能があります。生前に信頼できる人を登録しておくと、死後にiCloudの写真・書類などのデータを引き継いでもらえます。

設定方法:設定 → 自分の名前 → パスワードとセキュリティ → 故人アカウント管理連絡先

エンディングノートにデジタルアカウント情報を記録するイラスト

生前にやるべきデジタル終活の準備

どのSNSでも共通して大切なのが、生前の記録と意思表示です。2025年の調査では、デジタル情報を管理していない人が52.5%、家族とSNSについて話したことがある人はわずか7.6%という現実があります。

デジタル終活ノートに記録すべき項目

カテゴリー 記録すべき内容
デバイス スマートフォン・PCのロック解除ヒント
SNS 各サービスのID・死後の希望(削除/追悼化)
メール Gmail・Yahoo!メール等のID
金融・決済 ネットバンク・クレカ・電子マネーの情報
サブスク Netflix・Spotify等の契約サービス一覧
クラウド iCloud・Google Driveの保管内容
パスワード管理 使用しているアプリ名とヒント

パスワードの安全な記録方法

「パスワードを紙に書くのは危険」と思っている方も多いですが、直接書かずに「家族だけが分かるヒント方式」で記録すれば安全性を保てます。

  • 例:「父の誕生日4桁 + 母の旧姓の頭文字」など家族だけが分かる組み合わせ
  • パスワード管理アプリ(1Password・Bitwardenなど)を使い、マスターパスワードのヒントだけ紙に記録する方法も有効

記録の保管場所

  • 推奨:耐火金庫・銀行の貸金庫・専門家(行政書士等)への預け入れ
  • 非推奨:スマートフォン内(ロック解除できないと無意味)・家族に場所を告げていない隠し場所
  • 年に一度(誕生日・年末など)定期的に更新することも忘れずに
デジタル終活について専門家と相談する高齢女性のイラスト

おひとりさまのSNS終活|死後事務委任との組み合わせ

家族や頼れる人が身近にいないおひとりさまにとって、SNSアカウントの整理を任せられる人がいないことは切実な問題です。この場合、死後事務委任契約との組み合わせが最善策です。

死後事務委任契約の委任事項にSNSアカウントの削除・整理を含めることができます。行政書士や弁護士などの専門家が受任者となることで、SNS各社から「正式な代理人」として認められやすくなり、手続きをスムーズに進めることができます。

委任できる主なデジタル対応

  • SNSアカウントの削除・追悼化申請
  • メールアカウントの削除
  • サブスクリプションの解約
  • デジタルデータの整理・引き継ぎ
  • オンライン口座の解約申請

「自分が亡くなった後のSNSが心配」「パスワードの管理方法が分からない」という方は、デジタル終活の相談を死後事務委任のプロに委ねることが、最も確実な備えになります。


よくある質問(FAQ)

Q. SNSアカウントは放置していると自動削除されますか?

サービスによって異なります。Xは非アクティブアカウントの削除ポリシーがありますが、Facebook・Instagram・LINEなどは基本的に自動削除されません。放置するとそのまま残り続けるため、生前に整理しておくことが重要です。

Q. 故人のSNSアカウントにログインして削除してもいいですか?

多くのSNSでは、本人以外のログインを規約上禁止しています。特にXは第三者ログインを原則禁止。各SNSの公式削除申請フォームを使うのが正しい方法です。ただしLINEは明確な禁止規定がなく、実務的にはスマホから操作するケースもあります。

Q. Facebookの追悼アカウントにすると何が変わりますか?

名前の横に「追悼」と表示され、ログインができなくなります。過去の投稿・写真は閲覧でき、指定した管理人が追悼メッセージを投稿できます。故人を偲ぶ場として機能します。

Q. パスワードが分からない場合、遺族はどうすればいいですか?

各SNSの公式フォームから、故人との関係を証明する書類(死亡診断書・身分証等)を添付して削除申請が可能です。ただし手続きには時間がかかります。生前にパスワードヒントをエンディングノートに残しておくと、遺族の負担が大幅に軽減されます。


まとめ|今すぐエンディングノートに書き留めましょう

SNSアカウントの死後対応は、サービスごとに手順が異なり、遺族にとって大きな負担になります。今できる最善の備えは、使っているSNSのリストと死後の希望をエンディングノートに書き留めておくことです。

  • FacebookとGoogleは生前設定が可能——今すぐ設定を
  • X・Instagram・LINEは生前設定不可——エンディングノートへの記録が必須
  • パスワードはヒント方式で安全に記録し、家族に保管場所を伝える
  • おひとりさまは死後事務委任契約でデジタル対応も委任できる

つながりサポートでは、SNS終活・デジタル終活と死後事務委任をセットで相談できる窓口をご用意しています。「何から始めればいいか分からない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。

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