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自宅で倒れた時のための緊急通報システム完全ガイド|種類・費用・自治体制度・選び方を徹底解説【2026年版】

投稿日/2026.04.14 更新日/2026.04.14

カテゴリー:おひとりさま向け情報

「一人暮らしの自宅で突然倒れたら、誰が気づいてくれるのだろう」——この不安は、一人暮らしの高齢者にとって最も切実な悩みの一つです。警察庁の調査によると、2024年に一人暮らしの自宅で亡くなった方は76,020人。うち65歳以上の高齢者は58,044人にのぼり、死後8日以上経過して発見された「孤立死」は21,856人に達しています。

しかし、緊急通報システムを導入していれば、こうした最悪の事態を防ぐことができます。ボタンひとつで救急車を呼べるペンダント型から、転倒を自動検知するスマートウォッチまで、選択肢は年々広がっています。さらに、大阪市をはじめ多くの自治体では、非課税世帯なら無料で緊急通報装置を利用できる制度があります。

この記事では、緊急通報システムの種類・費用・選び方から、自治体の貸与事業、最新のIoT見守りまで、2026年の最新情報を交えて徹底的に解説します。


目次

緊急通報システムとは?|5つの種類と特徴

緊急通報システムとは、一人暮らしの高齢者が自宅で急病や転倒などの緊急事態が発生した際に、ボタン操作やセンサーで外部に通報できる機器・サービスの総称です。大きく分けて5つのタイプがあります。

1. ペンダント型(首掛け型)

首から下げる小型端末で、ボタンを押すだけで受信センターに通報できます。倒れて動けない状態でも手元で操作できるのが最大の利点です。防水仕様の製品なら、ヒートショックのリスクが高い浴室でも使用可能。多くの自治体の貸与事業でもペンダント型が標準で付属します。

2. 据置型(固定電話接続型)

自宅の固定電話回線に接続して使う本体装置です。大きな緊急ボタンで視認性・操作性に優れ、ペンダント型とセットで使うのが一般的です。停電時もバックアップバッテリーで約5時間動作する製品があります。

3. センサー型(自動検知型)

人感センサーが一定時間(12〜24時間)動きを検知しないと自動通報する仕組みです。意識を失ってボタンが押せない状況でも異常を検知できるのが最大の強み。据置型やペンダント型と組み合わせて使うことで、より確実な見守り体制が築けます。

4. スマートフォンアプリ型

専用アプリで通報するタイプで、機器の設置工事や固定電話回線が不要です。GPS位置情報の送信も可能で、外出先でも使えるのがメリット。ただし、スマホの操作に慣れていることが前提です。

5. ウェアラブル型(スマートウォッチ・リストバンド型)

腕時計型で転倒検知センサーを内蔵し、転倒を自動検知して一定時間応答がなければ自動通報します。セコム「マイドクターウォッチ」やApple Watch連携「YORiSOS」が代表的。心拍数や活動量の計測もでき、健康管理と安全対策を兼ねられます。

緊急通報システムを比較検討するイメージ

主要サービスの費用比較【2026年版】

緊急通報システムの費用は、「通知型(家族に知らせるだけ)」と「駆けつけ型(警備員が急行)」で大きく異なります。

駆けつけ型サービスの比較

サービス 月額(税込) 初期費用(税込) 特徴
ALSOK(レンタル) 2,838円 13,365円 シンプル・低価格、拠点約2,400
CSP 3,080円 0円 初期費用無料
おまもりコール(大阪ガスSS) 2,750円 16,500円 近畿198行政受託No.1
セコム 5,610円 50,820〜70,820円 拠点約2,600、多機能
関電SOS 5,940円 0円 関西エリア中心

通知型・ウェアラブル型の比較

サービス 月額(税込) 初期費用 特徴
ミ・マモーレ 330円+通報料 19,800円 GPS搭載・完全防水・家族通知
フィリップス 3,980円 2,000円 転倒自動検知率96%
セコム YORiSOS +550円 Apple Watch別途 Apple Watch連携・転倒検知
セコム マイドクターウォッチ +990円 セコム契約が前提 リストバンド型・活動量計測

費用を抑えたい場合は、まずお住まいの自治体の緊急通報システム貸与事業を確認しましょう。非課税世帯なら無料、課税世帯でも月額1,000円以下で利用できるケースが多くあります。


自治体の緊急通報システム貸与事業|大阪の制度を詳しく解説

緊急通報装置は介護保険の福祉用具貸与の対象外ですが、多くの自治体が独自事業として65歳以上の一人暮らし高齢者に無料〜低額で貸し出しています。

大阪市の緊急通報システム事業

対象者:

  • 65歳以上で一人暮らしの方
  • 高齢者のみの世帯
  • 日中おおむね8時間以上一人になる65歳以上の方

費用:

  • 所得税非課税世帯:無料
  • 所得税課税世帯:月額858円(税込)

機器の種類:固定型(固定電話回線接続・防水ペンダント付属)と携帯型(4G回線対応)の2種類から選択可能。ボタンを押すと受信センターと通話がつながり、状況に応じて救急車の手配、協力者・親族への連絡が行われます。24時間の看護師による健康相談も利用できます。

申請先:各区の保健福祉センター

大阪府内の他市町村の制度

市町村 非課税世帯 課税世帯 特記事項
大阪市 無料 858円/月 携帯型・固定型選択可
豊中市 無料 無料 全額無料(緊急対応が必要な疾病がある方)
堺市 無料 約700円/月 協力員2名登録必須
東大阪市 無料 1,650〜2,200円/月 毎年更新申請が必要
枚方市 無料〜低額 40〜50円/月 ひとり暮らしに準ずる方も対象

緊急通報システムと見守りサービスの違い・組み合わせ方

「緊急通報システム」と「見守りサービス」は似ているようで、実は役割が異なります。両方を理解し、状況に応じて組み合わせることで、より確実な安全対策が実現できます。

項目 緊急通報システム 見守りサービス
発動方法 本人がボタンを押す(能動的) センサーや定期連絡で自動検知(受動的)
目的 緊急事態への即時対応 日常的な安否確認・異変の早期発見
対応主体 受信センター→救急車・警備員 家族・民生委員・コールセンター
弱点 意識不明時にボタンを押せない 緊急事態への即時対応力が弱い

最も効果的な組み合わせ

  • 緊急通報ペンダント+人感センサー:ボタンが押せない状況でも24時間無反応なら自動通報。吹田市や調布市では両方をセットで提供
  • 緊急通報システム+定期的な電話確認:大阪市の事業では年1回の安否確認電話と24時間健康相談を組み合わせ
  • 緊急通報ペンダント+見守りカメラ:ボタンが押せない場合でも映像で家族が異変を確認可能
  • 駆けつけ型+IoTセンサー(象印みまもりほっとライン等):日常の安否確認と緊急対応の両面をカバー

一つの仕組みだけに頼るのではなく、「ボタンを押せない状況」を想定して複数の手段を組み合わせることが、一人暮らしの安全を守る鉄則です。

緊急通報システムで命が救われた事例

緊急通報システムの導入を迷っている方に、実際に命が救われた事例をご紹介します。

事例1:胸の痛みでボタンを押して早期対応

一人暮らしの70代女性が、深夜に急な胸の痛みを感じてペンダント型の緊急ボタンを押しました。受信センターの看護師が状況を聴き取り、すぐに救急車を手配。心筋梗塞と診断されましたが、早期発見・早期治療により後遺症なく回復できました。

事例2:転倒でペンダントボタンを押して救出

80代男性が自宅で目まいにより転倒し、体に力が入らなくなりました。首から下げていた緊急通報ペンダントのボタンを押したところ、警備員が約15分で駆けつけ、救急車を手配。大きな血栓が原因と判明し、早期治療で命を取り留めました。

事例3:人感センサーが意識不明を検知

一人暮らしの75歳女性が脳出血で意識を失い、自分ではボタンを押せない状態に。しかし人感センサーが12時間以上の無反応を検知し、受信センターに自動通報。救急搬送され、一命を取り留めました。ボタン操作型だけでは対応できなかったケースです。

選び方のポイント|状況別おすすめタイプ

緊急通報システムは「とりあえず安いものを」と選ぶのではなく、自分の生活環境や健康状態に合ったものを選ぶことが重要です。

チェックすべき5つのポイント

  • 操作性:ボタンを押すだけの簡単操作か。手の不自由さや視力低下にも対応できるか
  • 防水性:浴室でも使えるか。転倒・ヒートショックのリスクが高い場所こそ必要
  • 駆けつけの有無:近くに家族がいなければ駆けつけ型が必須。拠点数の多いセコム・ALSOKが安心
  • 固定電話の要否:固定電話がない場合は携帯型や4G対応機器を選ぶ
  • 自治体助成の確認:無料〜月額858円で利用できる可能性があるため、まず自治体に確認

状況別おすすめ

状況 おすすめタイプ 理由
近くに家族がいる 通知型(ミ・マモーレ等) 低コストでGPS付き
家族が遠方にいる 駆けつけ型(ALSOK・セコム) 専門スタッフが急行
大阪府在住で費用を抑えたい 自治体の貸与事業 非課税世帯は無料
スマホ・Apple Watchが使える セコム YORiSOS 転倒自動検知+セコム通報
認知症がある センサー型(自動検知) ボタン操作不要

よくあるトラブルと注意点

ペンダントを身につけていなかった

「面倒で外してしまう」「寝るときに外す」という方が意外と多く、肝心な時にボタンが押せないケースがあります。入浴時を含め24時間身につける習慣をつけましょう。防水タイプを選べば浴室でもつけたままでいられます。

意識を失ってボタンが押せない

脳卒中や心筋梗塞で突然意識を失った場合、ボタン操作は不可能です。この弱点を補うために、人感センサー型との併用や、転倒検知機能付きスマートウォッチの導入が有効です。

固定電話回線の問題

光回線やIP電話に切り替えた際に、据置型機器が正常に動作しなくなるケースがあります。通信環境を変更する前に、必ず緊急通報システムの動作確認をしてください。固定電話がない場合は、4G回線対応の携帯型を選びましょう。

スマートウォッチの見守り機能を確認するイメージ

自治体窓口で緊急通報装置を受け取るイメージ

よくある質問(FAQ)

Q1. 緊急通報システムは介護保険で利用できますか?

いいえ、緊急通報装置は介護保険の福祉用具貸与13品目に含まれていません。ただし、各自治体が独自事業として無料〜低額で貸し出しています。お住まいの区の保健福祉センターまたは地域包括支援センターに問い合わせてみてください。

Q2. 誤ってボタンを押してしまった場合はどうなりますか?

受信センターに接続されますが、事情を伝えればキャンセルできます。大手事業者は「誤報歓迎」の方針で、遠慮なく使うことを推奨しています。むしろ、誤報を恐れて使わないことの方が危険です。

Q3. 停電時でも緊急通報はできますか?

バッテリー内蔵の機器であれば、停電後も約5時間程度は動作します。ただし長時間の停電では使用できなくなるため、携帯電話やスマートフォンも予備として持っておくことをおすすめします。

Q4. 一人暮らしで協力員がいない場合でも申請できますか?

多くの自治体では協力員(緊急時に駆けつけられる近隣住民や親族)の登録を求めていますが、見つからない場合でも相談に応じてくれます。民生委員やケアマネジャーが協力員になるケースもありますので、まずは地域包括支援センターに相談してみてください。


一人暮らし高齢者が自宅で倒れるリスク|知っておくべきデータ

「まだ元気だから大丈夫」——そう思っている方にこそ知っていただきたいのが、自宅内事故の深刻さです。

転倒事故の約6割は自宅で発生

東京消防庁のデータによると、高齢者の転倒事故の約6割は自宅で発生しています。後期高齢者(75歳以上)は前期高齢者の2.2倍の発生率で、転倒後の負傷者の8割以上が通院・入院を必要とするケガを負っています。厚生労働省の調査でも、高齢者の要介護原因の第3位が「骨折・転倒」(13.9%)です。

ヒートショックによる浴室での急死は交通事故死の約3倍

2024年の人口動態統計では、浴槽内溺死者は7,776人、うち95%(7,363人)が65歳以上でした。入浴中の急死は年間推計約19,000人にのぼり、交通事故死(約2,100人台)の約3倍に達しています。特に11月〜3月の冬季に集中するため、浴室でも使える防水型の緊急通報ペンダントは必須といえます。

脳卒中は4.5時間以内の発見が生死を分ける

脳梗塞は発症から4.5時間以内にt-PA(血栓溶解薬)治療を受ければ、3〜4割がほぼ後遺症なく回復できるとされています。しかし一人暮らしで発見が遅れた場合、このゴールデンタイムを逃すリスクが極めて高くなります。緊急通報システムがあれば、異変を感じた瞬間にボタンひとつで助けを呼ぶことができます。

2026年最新動向|スマートウォッチとIoTが変える高齢者の安全

緊急通報システムはテクノロジーの進化により、急速に進化しています。

Apple Watch × セコム「YORiSOS」

セコムが提供する「YORiSOS」は、Apple WatchからワンタッチでセコムにSOS通報できるサービスです。転倒検知時にはApple Watch画面にセコムSOSボタンが自動表示され、一定時間応答がなければ自動通報されます。月額550円(セコムホームセキュリティ契約者向け)で利用可能です。

転倒検知機能付きスマートウォッチの普及

機種 転倒検知 バッテリー 価格帯
Apple Watch SE2 あり 約18時間 約34,800円〜
Apple Watch Series 10 あり 約18時間 約59,800円〜
Google Pixel Watch 3 あり 約24時間 約52,800円〜
Samsung Galaxy Fit3 あり 約13日 約9,000円〜

Galaxy Fit3のように約9,000円から転倒検知機能付きのスマートウォッチが入手でき、バッテリーも約13日持つ製品が登場しています。充電の手間が少ないため、高齢者にも使いやすいのが特徴です。

IoTセンサーとAI見守りの進化

水道・電気の使用状況を自動分析し、異常があれば家族や管理会社に通知するIoTセンサーが普及しています。象印の「みまもりほっとライン」は電気ポットの使用状況で安否確認ができる独自のサービスで、Wi-Fi不要・月額3,300円で20年以上の実績があります。大阪ガスの「みるぴこ」はガスメーター連動型の見守りサービスを提供しています。

緊急通報システムの申請から設置までの流れ

自治体の緊急通報システム貸与事業を利用する場合の一般的な流れを紹介します。

Step 1:地域包括支援センターに相談

まずはお住まいの地域包括支援センターに電話または来所で相談します。大阪市では各区に設置されており、月〜金 9:00〜19:00、土 9:00〜17:00で対応しています。ケアマネジャーがいる方は、ケアマネジャーを通じて申請することも可能です。

Step 2:各区の保健福祉センターに申請

本人確認書類(介護保険証や健康保険証など)を持参して申請書を提出します。所得状況の確認のため、課税証明書等が必要になる場合もあります。

Step 3:協力員の登録

多くの自治体では、緊急時に15〜30分以内に駆けつけられる近隣住民や親族を「協力員」として1〜2名登録する必要があります。協力員が見つからない場合は、民生委員やケアマネジャーに相談しましょう。

Step 4:機器の設置

申請から約1〜2か月で、委託事業者が自宅に機器を設置します。大阪市では東洋テック株式会社(0120-24-2403)が受託事業者として24時間対応しています。設置時に操作方法の説明を受け、テスト通報を行います。

Q5. スマートスピーカー(Alexa・Google)で緊急通報はできますか?

Amazon EchoやGoogle Nestでは、「アレクサ、〇〇に電話して」と声をかけるだけで登録済みの家族に電話をかけることができます。寝たきりや手が不自由でも声を出せれば連絡可能です。ただし、119番などの緊急電話番号への直接発信には対応していません。あくまで家族への連絡手段として活用し、緊急通報システムとの併用が安心です。

Q6. 高齢の親に緊急通報システムを勧めたいのですが、嫌がります。どうすればいいですか?

「見守られている」ことへの抵抗感を持つ高齢者は少なくありません。「お守り代わりに持っておいて」「家族が安心するから」と伝え方を工夫しましょう。また、ペンダント型なら見た目もシンプルで違和感が少ないものが多いです。自治体の無料貸与制度を利用して「お試し感覚」で始めるのも効果的です。地域包括支援センターの専門職から勧めてもらう方法もあります。

まとめ:緊急通報システムは「命のお守り」——まず自治体に相談を

一人暮らしの高齢者にとって、緊急通報システムは文字通り「命のお守り」です。転倒事故の約6割は自宅で発生し、ヒートショックによる浴室での急死は交通事故死の約3倍。発見が遅れれば命に関わるだけでなく、脳卒中のゴールデンタイム(4.5時間以内)を逃すと重い後遺症が残るリスクもあります。

まずはお住まいの自治体の緊急通報システム貸与事業に問い合わせることから始めましょう。大阪市なら非課税世帯は無料、課税世帯でも月額858円で利用できます。民間サービスも月額2,000円台から利用可能で、費用対効果を考えれば決して高い投資ではありません。

「つながりサポート」では、緊急通報システムの選び方から身元保証、見守りサービスまで、おひとりさまの安全・安心を包括的にサポートしています。どのサービスが自分に合っているかわからない場合は、お気軽にご相談ください。

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