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親の介護費用はいくら準備すべき?在宅・施設別の相場と子世代の負担を徹底解説【2026年版】

投稿日/2026.04.04 更新日/2026.04.04

カテゴリー:親の終活(子世代向け)

「親の介護が始まったら、いったいいくら必要なの?」——子世代にとって、介護費用への不安は切実です。生命保険文化センターの調査によると、介護にかかる費用は平均で500〜600万円以上にのぼります。しかし、在宅か施設か、介護度の進み具合によって大きく変わるため、「うちの場合はいくら?」がわかりにくいのが現実です。この記事では、介護費用の相場から親の年金・貯蓄で賄える範囲、子世代の実際の負担額まで、具体的な数字で解説します。


介護費用の総額:平均はいくら?

介護費用は大きく「初期費用」と「月額費用×介護期間」で構成されます。介護期間の平均は約55ヶ月(4年7ヶ月)ですが、4年を超えるケースが約40%にのぼるため、長期化を見据えた準備が欠かせません。

介護の形態 初期費用 月額費用 総額目安
在宅介護 平均74万円 4.8〜5.2万円 約500〜600万円
施設介護 施設による 12〜14万円 約650〜800万円以上

在宅介護の初期費用には、介護用ベッドや手すり・スロープなどの住宅改修費が含まれます。施設介護では入居一時金が必要な場合もあり、施設の種類によって大きく異なります。

自宅で介護を受ける高齢者とヘルパーのイラスト

月額費用の内訳を知る

介護費用は「介護保険サービス費の自己負担」「食費・居住費」「日常生活費」の3つで構成されます。

在宅介護の場合(月額目安)

  • 介護サービス利用料(自己負担1割):約27,000円
  • 介護サービス外の生活費:約17,000円
  • 食費・その他:約36,000円
  • 合計:約80,000円

施設介護(特養・ユニット型個室、要介護5)の場合

  • 施設サービス費(1割負担):約27,900円
  • 居住費:約60,000円
  • 食費:約43,000円
  • 日常生活費:約10,000円
  • 合計:約141,000円

同じ特養でも「多床室」なら月額約10万円、「ユニット型個室」なら約14万円と、部屋のタイプで差が出ます。


介護保険の自己負担と軽減制度

介護保険サービスの自己負担は原則1割ですが、一定以上の所得がある場合は2割または3割になります。ただし、自己負担が高額になった場合は「高額介護サービス費制度」により、月額上限を超えた分が払い戻されます。

対象者 月額上限(払い戻し基準)
前年所得・年金が80万円以下の方 15,000円(個人)
世帯全員が住民税非課税 24,600円
住民税課税世帯(一般) 44,400円

また「介護保険負担限度額認定制度」を使うと、低所得者は施設の食費・居住費が軽減されます。申請を忘れずに行いましょう。なお、2026年8月から一部の方は食費・居住費が月1,000〜3,000円程度引き上げられる予定です(2026年度介護保険改正)。


親の年金・貯蓄で賄えるか?試算してみる

まず親自身の収入と資産を把握することが大切です。

親の年金額の目安

  • 国民年金のみ:月額約56,000円
  • 厚生年金(国民年金含む):月額約144,000円

試算例①:在宅介護・国民年金のみの親

月額介護費用80,000円に対し、年金収入56,000円では毎月約24,000円の不足が生じます。5年間で約144万円の不足。親の貯蓄がなければ子世代の負担になります。

試算例②:施設介護(特養)・厚生年金の親

月額費用10〜14万円に対し、年金収入144,000円であればほぼ年金内で賄えるケースも。ただし特養は入居待機が長く、民間施設を利用する間の費用は別途必要です。

親の貯蓄額・年金額を事前に把握しておくことが、子世代の費用計画の出発点になります。

介護施設の庭を散歩する高齢者夫婦とスタッフのイラスト

施設の種類別費用比較

施設の種類によって費用は大きく異なります。公的施設は安価ですが入居待機が長く、民間施設は費用が高い分サービスが充実しています。

施設の種類 入居一時金 月額費用 特徴
特別養護老人ホーム(特養) 0円 7〜15万円 公的施設で最安価。入居待機が長い
介護老人保健施設(老健) 0円 9〜20万円 リハビリ中心。3〜6ヶ月で退居予定
介護付き有料老人ホーム 0〜540万円 14〜32万円 民間施設。サービス充実
住宅型有料老人ホーム 0〜600万円 15〜29万円 介護サービスは別契約。自由度高め
グループホーム 施設による 15〜20万円 認知症特化型。少人数で地域密着

子世代の実際の負担額

親の年金・貯蓄だけで賄えない部分は、子世代が補填することになります。2024年度の調査では、介護費用として月額5〜15万円を負担している家庭が多く、年間60〜180万円の出費になるケースも珍しくありません。

兄弟姉妹がいる場合は、負担の分担方法を事前に話し合っておくことが重要です。よくある分担の考え方として、以下があります。

  • 均等割り:兄弟間で費用を均等に分担する
  • 能力割り:収入に応じて負担割合を変える
  • 役割分担:近くに住む人が介護を担い、遠方の人は金銭面で多く負担する

話し合いを先送りにすると、いざというとき家族間の亀裂につながります。親が元気なうちに、家族で介護方針と費用負担の方針を共有しておきましょう。

介護費用を試算する中年女性のイラスト

今からできる費用準備の方法

介護費用の準備は早ければ早いほど選択肢が広がります。主な方法を確認しておきましょう。

①親の資産を把握する

預貯金・年金額・不動産など、親の資産状況を早めに把握しておくことが最初のステップです。認知症が進んでからでは確認が難しくなります。

②公的な軽減制度を最大限活用する

  • 高額介護サービス費制度:月額上限を超えた分は申請で払い戻し
  • 高額医療・高額介護合算療養費制度:1年間の医療費と介護費の合算で軽減
  • 介護保険負担限度額認定制度:低所得者は食費・居住費が減額
  • 医療費控除:年10万円以上の介護費用は確定申告で所得控除が可能

③子世代自身も計画的に貯蓄する

目標額の目安は500〜1,000万円。40歳から65歳の25年間で500万円を準備する場合、月額約1.7万円の積立が必要です。NISAやiDeCoを活用した資産形成も有効です。

④任意後見・財産管理の備えも同時に

認知症が進んで判断能力が低下すると、親の銀行口座が使えなくなるリスクがあります。元気なうちに任意後見契約や財産管理委任契約を検討することも、介護費用の管理をスムーズにするために重要です。


まとめ:介護費用は「親の資産+制度活用+家族の備え」で乗り越える

親の介護費用は、平均でも500〜800万円以上かかる可能性があります。しかし、正しく準備すれば子世代の負担を大幅に抑えることができます。

  • 介護費用の総額目安を把握する(在宅:500〜600万円、施設:650万円〜)
  • 親の年金・貯蓄でどこまで賄えるかを試算する
  • 高額介護サービス費など軽減制度を忘れずに申請する
  • 兄弟間の費用負担を事前に話し合っておく
  • 子世代自身も計画的に備える

「いざとなったら考えよう」では間に合わないのが介護費用の現実です。つながりサポートでは、介護・終活にまつわるお金の不安について、無料相談を承っております。「うちの場合いくら必要?」「どんな制度が使える?」など、ぜひお気軽にご相談ください。

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