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終活の相談はどこにすべき?お悩み別の相談先一覧と費用相場【2026年版】
投稿日/2026.03.18 更新日/2026.03.18
カテゴリー:終活準備

「終活を始めたいけれど、何をどこに相談すればいいかわからない」——終活に関する悩みで最も多いのが、この「相談先がわからない」という声です。
終活は、エンディングノートの作成から遺言書、財産管理、葬儀・お墓の準備、医療・介護の意思決定まで、非常に幅広い分野にまたがります。そのため、悩みの内容によって最適な相談先が異なり、「誰に聞けばいいのか」で迷ってしまうのは当然のことです。
この記事では、終活の相談先を「無料の公的窓口」から「専門家(弁護士・司法書士・FPなど)」まで網羅的に紹介し、お悩み別に最適な相談先がひと目でわかるように整理しました。費用相場や各窓口のメリット・デメリットも解説しますので、自分に合った相談先を見つけてください。

目次
終活の相談先を選ぶ前に|悩みを整理する
終活の相談先を選ぶ第一歩は、「自分が何に困っているのか」を明確にすることです。終活の悩みは大きく以下の7つに分類できます。
- 終活全般:何から始めればいいかわからない、エンディングノートの書き方を知りたい
- 財産・お金:老後資金が足りるか不安、相続税の対策をしたい
- 遺言・相続:遺言書を作りたい、相続トラブルを防ぎたい
- 医療・介護:介護が必要になったらどうするか、延命治療の意思を伝えたい
- 葬儀・お墓:葬儀の費用を抑えたい、お墓の種類を知りたい
- 身元保証・死後事務:身寄りがない、死後の手続きを誰かに任せたい
- 生前整理:家の片付けを進めたい、不用品の処分方法を知りたい
悩みが1つの分野に収まる場合は、その分野の専門家に直接相談するのが最も効率的です。一方、「何から手をつけていいかわからない」という方は、まず無料の公的窓口で全体像を把握してから、必要に応じて専門家に相談するのがおすすめです。
【無料】公的な相談窓口
まずは費用をかけずに相談できる公的窓口を紹介します。終活の第一歩として最も利用しやすい相談先です。
①市区町村役所(福祉課・高齢者支援課)
多くの自治体では、終活に関する相談窓口を設けています。近年は「おくやみ窓口」や「終活支援事業」を実施する自治体も増えており、エンディングノートの無料配布や書き方説明会を開催しているところもあります。
- 対応内容:終活全般の相談、エンディングノート配布、終活セミナーの開催、専門家の紹介
- 費用:無料
- メリット:公的機関のため安心感がある。無料で幅広い情報が得られる
- デメリット:予約制の場合が多い。具体的な法的手続きは専門家への紹介に留まる
神奈川県横須賀市の「わたしの終活登録」や千葉市の「エンディングサポート事業」、大和市の「終活支援条例」など、先進的な取り組みを行う自治体も増えています。まずはお住まいの市区町村に問い合わせてみましょう。
②地域包括支援センター
65歳以上の高齢者とその家族のための総合相談窓口です。全国に約5,400か所設置されており、保健師・社会福祉士・主任ケアマネジャーの3職種が連携して対応します。
- 対応内容:介護・医療の相談、成年後見制度の利用支援、高齢者虐待の相談、地域の見守りネットワーク紹介
- 費用:無料
- メリット:専門職が常駐しており、介護保険サービスの申請もサポートしてもらえる
- デメリット:65歳未満の方は原則利用できない。終活全般ではなく、主に介護・医療分野の相談
③社会福祉協議会
各市区町村に設置されている社会福祉協議会(社協)では、「日常生活自立支援事業」として、判断能力が低下した方の金銭管理や福祉サービスの利用援助を行っています。
- 対応内容:金銭管理サポート、福祉サービス利用援助、成年後見制度の相談
- 費用:相談は無料。サービス利用時は月額1,000〜3,000円程度
- メリット:年齢制限なし。身寄りのない方にも対応
- デメリット:サービスの利用には審査がある

【専門家別】終活の相談先と費用相場
具体的な手続きが必要な場合は、各分野の専門家に相談しましょう。それぞれの専門領域と費用相場を比較します。
| 専門家 | 得意分野 | 相談費用の目安 |
|---|---|---|
| 弁護士 | 遺言書作成、相続トラブル、任意後見契約 | 30分 5,000〜10,000円 |
| 司法書士 | 不動産の相続登記、遺言書作成、死後事務委任 | 30分 5,000円程度 |
| 行政書士 | 遺言書作成、遺産分割協議書、各種届出 | 30分 3,000〜5,000円 |
| 税理士 | 相続税対策、生前贈与、財産評価 | 1時間 10,000〜30,000円 |
| FP(ファイナンシャルプランナー) | 老後資金計画、年金、保険の見直し | 1時間 5,000〜10,000円(無料もあり) |
| 終活カウンセラー | 終活全般の相談、適切な専門家の紹介 | 無料〜数千円 |
弁護士に相談すべきケース
相続人間でトラブルが予想される場合や、複雑な財産構成(不動産・株式・海外資産など)がある場合は弁護士への相談が適しています。弁護士は代理人として相手方との交渉や裁判対応ができる唯一の専門家です。遺言書作成の費用は10万〜20万円程度、相続手続き全般は20万〜300万円(財産額による)が目安です。
司法書士に相談すべきケース
不動産を所有している方の相続対策は司法書士が最適です。2024年4月から相続登記が義務化されたため、不動産を相続した場合は3年以内に登記手続きが必要になりました。費用は相続登記で7万〜15万円程度と、弁護士よりも割安な傾向があります。
行政書士に相談すべきケース
遺言書の作成や遺産分割協議書の作成は行政書士に依頼できます。弁護士・司法書士よりも費用が抑えられるのが特徴で、遺言書作成は7万〜15万円程度です。ただし、紛争性のある案件には対応できないため、相続人間で揉めている場合は弁護士に相談しましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)に相談すべきケース
「老後資金が足りるか不安」「年金だけで生活できるか」「保険を見直したい」といったお金の悩みにはFPが最適です。保険会社や銀行所属のFPは無料で相談できることが多いですが、自社商品の提案が前提となる場合があります。独立系FPは有料ですが、中立的な立場からアドバイスを受けられます。

お悩み別|最適な相談先の早見表
「結局、自分の悩みはどこに相談すればいいの?」という方のために、お悩み別の最適な相談先を一覧にまとめました。
| お悩みの内容 | おすすめの相談先 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 何から始めればいいかわからない | 市区町村役所・終活カウンセラー | 無料 |
| エンディングノートの書き方 | 市区町村役所・終活セミナー | 無料 |
| 遺言書を作りたい | 行政書士・司法書士・弁護士 | 7万〜20万円 |
| 相続税が心配 | 税理士 | 1〜3万円/時間 |
| 老後資金の不安 | FP(ファイナンシャルプランナー) | 無料〜1万円/時間 |
| 介護が必要になったら | 地域包括支援センター | 無料 |
| 葬儀の準備 | 葬儀社・互助会 | 相談無料 |
| お墓・納骨の相談 | 霊園・寺院・石材店 | 相談無料 |
| 身寄りがなく不安 | 社会福祉協議会・身元保証サービス | 無料〜有料 |
| 死後の手続きを任せたい | 司法書士・弁護士・身元保証サービス | 30万〜100万円 |
| 家の片付け・生前整理 | 生前整理業者・整理収納アドバイザー | 3万〜30万円 |
| 認知症に備えたい | 地域包括支援センター・司法書士 | 無料〜数万円 |
【民間】終活の総合相談サービス
「複数の悩みがあって、どの専門家に聞けばいいかわからない」という方には、終活全般をワンストップで相談できる民間サービスが便利です。
終活カウンセラー
一般社団法人終活カウンセラー協会が認定する民間資格保有者です。終活カウンセラーは「シニアのお困りごと案内人」として、相談者の悩みを整理し、必要な専門家につなぐ役割を担います。相談自体は無料のケースが多く、終活の入口として利用しやすい存在です。
葬儀社の事前相談
多くの葬儀社では、無料の事前相談や終活セミナーを開催しています。葬儀の内容・費用の相談だけでなく、エンディングノートの書き方や相続の基本知識を学べるセミナーも増えています。ただし、営業が前提となる場合があるため、複数の葬儀社を比較することが大切です。
身元保証サービス
身寄りのない方やおひとりさまの場合、身元保証・生活支援・死後事務をワンストップで対応してくれる身元保証サービスが選択肢になります。入院や施設入居時の身元保証人代行から、日常の見守り、死後の葬儀・遺品整理まで包括的にサポートします。

終活セミナー・無料相談会を活用する
「いきなり専門家に相談するのはハードルが高い」という方には、終活セミナーや無料相談会への参加がおすすめです。
終活セミナーの種類
- 自治体主催セミナー:市区町村が開催する無料セミナー。エンディングノートの書き方、成年後見制度の説明、葬儀の基礎知識などがテーマ
- 葬儀社・石材店主催セミナー:葬儀や墓じまいなど特定テーマに特化。参加無料だが、自社サービスの紹介が含まれることが多い
- 士業団体主催の無料相談会:弁護士会・司法書士会・行政書士会が定期的に開催する無料法律相談。遺言・相続の具体的な質問ができる
- NPO・市民団体主催:特定のテーマ(認知症、おひとりさまの終活など)に絞った勉強会。参加者同士の交流も魅力
セミナーの開催情報は、市区町村の広報紙やホームページ、地域包括支援センターの掲示板で確認できます。
相談時に準備しておくと良いもの
終活の相談をスムーズに進めるために、以下の情報を事前に整理しておくと効果的です。
- 家族構成:配偶者・子ども・きょうだいの有無と連絡先
- 財産の概要:預貯金の概算額、不動産の有無、保険の加入状況、負債の有無
- 現在の健康状態:持病・服薬状況・かかりつけ医の情報
- 希望する葬儀・お墓:家族葬・一般葬、宗教の有無、散骨・樹木葬などの希望
- 気になっていること:具体的な不安や疑問点をメモにまとめておく
特に専門家に相談する場合、限られた相談時間を有効に使うために、事前準備は欠かせません。「何を聞きたいか」を3つ程度に絞って書き出しておくと、相談がスムーズに進みます。
終活相談でよくある失敗パターン
終活の相談で後悔しないために、よくある失敗パターンを知っておきましょう。
失敗①:最初から有料の専門家に相談してしまう
「終活を始めたい」という漠然とした段階で弁護士や税理士に相談すると、相談料がかかる上に「まだ相談するのは早い」と言われることがあります。まずは無料の公的窓口で自分の悩みを整理してから、必要な専門家を絞り込むのが効率的です。
失敗②:1か所にすべてを任せようとする
終活の悩みは多岐にわたるため、1人の専門家や1つの窓口ですべてを解決するのは難しい場合があります。遺言書は司法書士、相続税は税理士、老後資金はFPというように、分野ごとに適した専門家を使い分けることが大切です。
失敗③:相談を先送りにする
「まだ元気だから大丈夫」と相談を先送りにするケースが非常に多いですが、認知症などで判断能力が低下すると、遺言書の作成や任意後見契約ができなくなります。終活は「元気なうちに」「判断能力があるうちに」始めることが大前提です。特に任意後見契約や家族信託は、判断能力が十分にある段階でないと契約自体が無効になるリスクがあります。
失敗④:家族に相談しないまま進める
終活は本人だけの問題ではなく、家族にも影響します。遺言書の内容や葬儀の希望を家族に伝えずに進めると、いざという時にトラブルの原因になります。相談先を決める段階から、できるだけ家族と情報を共有しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1. 終活の相談は何歳から始めるべきですか?
一般的には60代〜70代で始める方が多いですが、「早すぎる」ということはありません。50代で住宅ローンの完済や子どもの独立を機に始める方も増えています。大切なのは「判断能力があるうちに」始めることです。
Q2. 終活の相談に費用はかかりますか?
市区町村役所、地域包括支援センター、社会福祉協議会での相談は基本無料です。弁護士や税理士などの専門家は有料ですが、弁護士会や司法書士会が開催する無料相談会を利用する方法もあります。また、法テラス(0570-078374)では、収入が一定以下の方を対象に無料の法律相談を行っています。
Q3. 終活カウンセラーと弁護士の違いは何ですか?
終活カウンセラーは「終活全般の相談を受けて、適切な専門家につなぐ案内人」です。法的なアドバイスや書類作成はできませんが、「何をどの順番で進めればいいか」を整理してくれます。一方、弁護士は遺言書作成や相続トラブルなどの法的手続きを直接行える専門家です。両者は補完関係にあり、まず終活カウンセラーに相談してから、必要に応じて弁護士につないでもらうのが効率的です。
Q4. 身寄りがない場合はどこに相談すればいいですか?
身寄りのない方(おひとりさま)の場合、社会福祉協議会の「日常生活自立支援事業」や、身元保証サービスの利用が選択肢になります。また、地域包括支援センターでは、成年後見制度の利用支援も行っています。まずは地域包括支援センターに相談して、利用できる制度を確認しましょう。
自治体の終活支援サービスの最新動向
近年、自治体による終活支援が全国的に広がっています。先進的な事例を紹介します。
横須賀市「わたしの終活登録」
神奈川県横須賀市は、全国に先駆けて「わたしの終活登録」制度を2018年に開始しました。エンディングノートの保管場所、お墓の所在地、かかりつけ医、遺言書の有無、葬儀の希望などを市役所に登録しておき、万が一の際に病院や警察、消費者などからの照会に対して市が情報を提供する仕組みです。登録は無料で、身寄りのない高齢者の「孤独死後の対応」を行政がサポートする画期的な取り組みとして注目されています。
大和市「終活支援条例」
神奈川県大和市は2021年に「終活支援条例」を施行しました。自治体として終活支援に取り組む責務を条例で明文化した全国初の事例です。エンディングノートの配布、終活セミナーの開催、専門家による無料相談会の実施を条例に基づいて継続的に行っています。
千葉市「エンディングサポート事業」
千葉市は身寄りのない高齢者を対象に、葬儀・納骨の生前契約を支援する「エンディングサポート事業」を実施しています。生活保護を受給していない低所得の高齢者が対象で、市が協力葬儀社を紹介し、生前契約のサポートを行います。
お住まいの自治体でどのような終活支援が行われているかは、市区町村の「高齢者支援課」「福祉課」に問い合わせるか、自治体のホームページで確認できます。「終活」「エンディング」「おくやみ」などのキーワードで検索してみましょう。
オンラインで受けられる終活相談
遠方に住んでいる場合や外出が難しい場合でも、オンラインで終活相談を受けられるサービスが増えています。
- Zoom・ビデオ通話での相談:多くの士業事務所(弁護士・司法書士・行政書士)がオンライン相談に対応。対面と同じ品質のアドバイスが受けられる
- 電話相談:法テラス(0570-078374)や消費者ホットライン(188)は電話で気軽に相談可能
- チャット・メール相談:一部の終活サービスではLINEやメールでの相談にも対応。時間を気にせず質問できる
- オンラインセミナー:自治体や葬儀社が開催するオンライン終活セミナーに自宅から参加可能
オンライン相談を利用する際は、個人情報や財産に関する話題が含まれるため、通信環境のセキュリティに注意しましょう。公共のWi-Fiではなく、自宅のインターネット回線を使用することをおすすめします。
まとめ:終活の相談は「無料窓口」から始めて「専門家」へつなぐ
終活の相談先は、悩みの内容によって最適な窓口が異なります。迷ったときは、以下のステップで進めるのがおすすめです。
- ステップ1:市区町村役所や地域包括支援センターで無料相談を受け、全体像を把握する
- ステップ2:具体的な手続きが必要な分野を特定し、適切な専門家(弁護士・司法書士・FPなど)に相談する
- ステップ3:複数の分野にまたがる場合は、終活カウンセラーや身元保証サービスのワンストップ窓口を活用する
大切なのは、「一人で抱え込まないこと」です。終活は一度にすべてを完了させる必要はありません。少しずつ、できることから始めていきましょう。
つながりサポートでは、終活全般に関する無料相談を承っています。「何から始めればいいかわからない」「どの専門家に相談すべきかわからない」という方も、お気軽にお問い合わせください。お悩みを整理し、最適な相談先をご案内いたします。

