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墓じまいの方法と費用|改葬手続きの流れをわかりやすく解説【2026年版】

投稿日/2026.04.03 更新日/2026.04.03

カテゴリー:お墓・葬送

「お墓を守る人がいない」「遠くて管理できない」「先祖のお墓を整理したい」——そんな悩みを抱えている方が、年々増えています。

2024年の改葬件数は176,105件と、10年前の2014年(83,574件)の約2倍に急増しています。墓じまいはもはや特別なことではなく、多くの方が選択する現実的な終活の一つになりました。

しかし、「何から始めればいい?」「費用はどのくらいかかる?」「寺院ともめないためには?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、墓じまいの手順・費用・改葬許可申請・離檀料など、知っておきたい情報をわかりやすく解説します。おひとりさまや承継者のいない方へのアドバイスも含めて、ていねいにお伝えします。


墓じまいとは?基本をおさえよう

墓じまいとは、現在のお墓を解体・撤去して更地にし、使用権を墓地管理者に返還することです。

お墓を撤去するだけでは終わりません。取り出した遺骨は、別の供養先(改葬先)に移す必要があります。この「遺骨を移す手続き」全体を「改葬(かいそう)」と言い、法律に基づく許可申請が必要です。

墓じまいが増えている理由

  • 承継者がいない・少子化:子どもがいない、または子どもが遠方に住んでいるためお墓の継承が困難
  • 地方の過疎化:進学・就職・結婚で地元を離れた後、先祖のお墓を管理できなくなる
  • 供養の多様化:永代供養墓・樹木葬・散骨など、承継者不要な供養方法が普及した
  • 経済的な負担:管理費・法要費など、維持コストを軽減したい

墓じまいの流れ|8つのステップで理解する

墓じまいには複数の手続きが必要です。全体の流れを把握しておきましょう。

ステップ1:親族と話し合う

まず最初にすべきことは、親族全員との話し合いです。承継者だけで決断すると、後から「聞いていなかった」「反対だった」とトラブルになるケースが多くあります。

墓じまいの理由・新しい供養先・費用分担についてオープンに話し合い、全員の理解を得てから進めましょう。

ステップ2:墓地管理者に連絡する

現在のお墓がある寺院・霊園の管理者に、墓じまいの意向を伝えます。この段階で「埋蔵証明書(埋葬証明書)」の発行を依頼してください。改葬許可申請に必要な書類です。

ステップ3:改葬先(新しい供養先)を決める

遺骨の移先となる供養先を決め、管理者から「受入証明書」を取得します。主な選択肢は後述します。

ステップ4:改葬許可申請を行う

お墓のある市区町村役所に改葬許可申請書を提出し、「改葬許可証」を取得します。この許可証なしに遺骨を動かすことは法律違反です。詳細な手順は後のセクションで解説します。

ステップ5:閉眼供養を行う

墓石を撤去する前に、閉眼供養(お魂抜き)を行います。お墓に宿っている魂を抜く仏教の儀式で、お布施の目安は3〜5万円程度です。

ステップ6:墓石を撤去する

石材店に依頼して墓石を解体・撤去し、墓所を更地に戻します。閉眼供養と同日に行う場合が多いです。

ステップ7:遺骨を取り出し、改葬先へ移す

墓から遺骨を取り出し、改葬先の指示に従って納骨します。改葬許可証は遺骨1体につき1通必要ですので、複数の遺骨がある場合はその分だけ申請書が必要です。

ステップ8:墓地管理者に返還する

更地にした墓所を管理者に返還して完了です。返還後は管理費の支払い義務もなくなります。

ステップ 内容 ポイント
①親族との話し合い 全員の合意を得る 最初に必ず実施
②墓地管理者へ連絡 埋蔵証明書を依頼 書類取得まで時間がかかる場合あり
③改葬先の決定 受入証明書を取得 選択肢を複数比較する
④改葬許可申請 役所で許可証を取得 遺骨1体につき1通
⑤閉眼供養 お布施3〜5万円 石材店と日程を調整
⑥墓石撤去 石材店に依頼 複数社から見積もりを
⑦遺骨の移送 改葬先に納骨 許可証の持参を忘れずに
⑧墓地返還 更地にして完了 管理費の支払いが終了

墓じまいの検討から実行まで、6ヶ月〜1年程度の期間を見ておくと余裕を持って進められます。


墓じまいにかかる費用の相場

墓じまいの費用は、お墓の規模や立地・改葬先によって大きく異なります。総額の目安は30万円〜200万円程度です。

費用の内訳

費用項目 相場 備考
墓石撤去工事費 10〜15万円/㎡ 区画の広さで変動
閉眼供養のお布施 3〜5万円 寺院によって異なる
離檀料 5〜20万円 法的義務はないが慣習として発生
改葬許可申請手数料 0〜300円 自治体によって異なる
遺骨クリーニング・粉骨 1〜5万円/体 散骨の場合に必要

改葬先ごとの費用比較

改葬先 費用相場 特徴
永代供養墓(合祀) 5〜30万円 最も安価。他の遺骨と合祀
永代供養墓(個別) 30〜150万円 一定期間は個別に安置
樹木葬 20〜80万円 自然に還る。人気が高い
納骨堂 10〜150万円 屋内で参拝しやすい
散骨 5〜70万円 遺骨は戻らない。要慎重検討
一般墓(新設) 80〜250万円 従来型のお墓を新設

費用を抑えるポイント

  • 石材店は複数社から見積もりを取る(1社だけだと割高になりやすい)
  • 自治体の補助金制度を調べる(一部の地域で支援あり)
  • 霊園指定の石材店以外も使えるか確認する
  • 合祀型の永代供養墓を選ぶと改葬先費用が大幅に抑えられる

墓じまいについて家族で話し合うシーン

改葬許可申請の手順|必要な3つの書類

改葬(遺骨の移動)は、墓地埋葬法により改葬許可証の取得が義務づけられています。無許可で遺骨を移すと法律違反になるため、必ず手続きを行いましょう。

必要な書類

  • 改葬許可申請書:お墓のある市区町村役所で取得(無料)。自治体HPからダウンロードできる場合も
  • 埋蔵証明書(埋葬証明書):現在の墓地管理者(寺院・霊園)が発行。管理者の署名・捺印が必要
  • 受入証明書:新しい改葬先の管理者が発行。移転先の署名・捺印が必要

申請の流れ

  • 市区町村役所の窓口(住民課・戸籍課など)に3点の書類を提出
  • 審査・確認(通常1〜2時間程度)
  • 改葬許可証が発行される
  • 改葬許可証を持参して、新しい供養先で納骨

遺骨が複数体ある場合(例:祖父・祖母・父など)、1体につき1通の許可証が必要です。申請書を複数枚用意して一括申請することができます。自治体によっては郵送対応も可能なので、事前に問い合わせてみましょう。


離檀料とは?相場・トラブル・対処法

寺院の檀家(だんか)のお墓を墓じまいする場合、離檀料(りだんりょう)の話が出ることがあります。

離檀料の基本

離檀料とは、長年お墓を守ってくれた菩提寺(ぼだいじ)への感謝として渡す「お気持ち」のことです。法律的に支払う義務はありませんが、慣習として発生する場合があります。

  • 相場:5〜20万円(法要1〜3回分が目安)
  • 寺院によっては不要とするところも多い
  • 金額は明確な基準がなく、交渉の余地がある

離檀料をめぐるトラブル

残念ながら、離檀料を巡るトラブルも少なくありません。

  • 100万円・300万円といった高額請求をされた事例
  • 「離檀料を払わなければ埋蔵証明書を発行しない」と脅される
  • 交渉しても一方的に要求額を押しつけられる

トラブルを防ぐための対応

  • 墓じまいを決めたら、まずは丁寧に理由を説明して寺院に相談する
  • 高額請求をされた場合は、法的義務がないことを穏やかに伝える
  • 解決しない場合は、弁護士や行政書士などの専門家に相談する
  • 埋蔵証明書の発行を拒否された場合も法律専門家に相談できる

改葬許可申請書を市区町村役所に提出するシーン

改葬先の選択肢を比較する

墓じまい後の遺骨の行き先は、大きく6種類あります。それぞれの特徴をまとめました。

①永代供養墓

寺院や霊園が無期限に遺骨を管理・供養してくれる形式。承継者が不要なため、おひとりさまや子どものいない方に最も人気があります。合祀型(他の遺骨と一緒に安置)なら費用が抑えられます。

②樹木葬

墓石の代わりに樹木や草花を墓標とする供養方法。永代供養の一種で、自然に還ることができます。都市部にも施設が増えており、参拝のしやすさも人気の理由です。

③納骨堂

建物内に遺骨を安置する施設。雨天でも参拝できる利便性が高く、駅近の施設も多い。個別安置の期間が設定されており、期間後は合祀になる場合が多いです。

④散骨

遺骨を粉砕し、海や山などに散布する方法。費用は比較的安く抑えられますが、一度散骨すると遺骨は取り戻せません。家族全員でよく話し合って決断する必要があります。

⑤手元供養(自宅供養)

遺骨の一部または全部を自宅で保管・供養する方法。故人を身近に感じながら供養したい方に向いています。宗教的な制約が少なく、自由度が高い形式です。

⑥一般墓(新設)

従来型のお墓を別の霊園に新設する形式。承継者がいる場合の選択肢です。費用は最も高くなりますが、先祖供養を続けたい方に向いています。


よくあるトラブルと注意点

親族間のトラブル

先祖代々のお墓への思い入れは人それぞれです。「自分たちの代で墓じまいするなんて先祖に申し訳ない」と感じる親族がいることも。決定前に全員に相談し、賛成・反対の意見を丁寧に聞くことが何より大切です。

手続きミス

「改葬許可証が必要と知らずに工事を始めた」というケースも。役所への相談や書類準備に時間がかかることもあるため、計画的に進めることが重要です。

散骨後の後悔

「やはり手元に遺骨を残しておけばよかった」という後悔の声も聞かれます。散骨を選ぶ前に、一部だけ手元供養にするという選択肢も検討してみましょう。

石材店の選定

霊園・寺院が指定石材店への依頼を求める場合があります。費用が高くなりやすいため、指定以外の業者も使えるか確認し、複数社から見積もりを取ることをおすすめします。


樹木葬・自然葬の墓地を訪れる高齢女性

おひとりさまや承継者がいない方へ

「自分の代でお墓を整理したいが、子どもがいない」「独身なので後のことが不安」という方は、今後のお墓のあり方も含めて考えることが大切です。

おひとりさまに向いた選択肢

  • 永代供養墓:最もおすすめ。承継者なしで供養が継続される。合祀型なら費用も抑えられる
  • 樹木葬:承継者不要。自然に還る感覚が人気
  • 散骨:シンプルに遺骨を自然に還したい方向け

注意したいポイント

  • 墓じまいと同時に自分の死後の供養方針も決めておく
  • 希望する供養方法を遺言書や終活ノートに明記しておく
  • 兄弟姉妹や甥・姪など、親族に事前に通知しておく
  • 死後事務委任契約を利用すれば、自分の死後の手続きを専門家に任せることができる

おひとりさまの終活では、お墓のことだけでなく、死後の諸手続きを誰が担うかというテーマも非常に重要です。つながりサポートでは、死後事務委任を含む総合的なサポートもご提案しています。


まとめ|墓じまいは「焦らず・早めに」が正解

墓じまいは、家族との話し合いから始まり、行政手続き・石材店への依頼・遺骨の移送まで多くのステップがあります。

大切なのは、時間に余裕を持って計画すること、そして家族全員で合意を得ること。急いで進めるとトラブルの原因になります。

「どこに相談すればいいかわからない」「費用の見通しをつけたい」という方も、まずは専門家へのご相談をおすすめします。つながりサポートでは、墓じまい・改葬の流れや、おひとりさまの方の終活相談も無料でお受けしています。どうぞお気軽にご連絡ください。

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