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終活はいつから始めるべき?最適な年齢とタイミング【2026年版】
投稿日/2026.03.30 更新日/2026.03.30
カテゴリー:終活準備

「終活って、まだ早いんじゃないか」「もう少し元気なうちに…」——そう思いながら、何年も先送りにしていませんか?
実は、終活を始める”最適なタイミング”は、多くの方が考えているよりずっと早いのです。体力があり、頭もクリアで、時間的な余裕もある今こそ、将来の自分と家族のために動き出す絶好の機会です。
この記事では、統計データや年代別の具体的な行動リスト、法改正情報までを網羅しながら、「終活はいつから始めるべきか」という疑問に丁寧にお答えします。50〜60代の方はもちろん、親の終活が気になり始めた30〜40代の方にも役立てていただける内容です。
目次
終活を始める人の実態——統計データが示す「本音」
「終活」という言葉が広く知られるようになった一方で、実際に行動に移している人はどれくらいいるのでしょうか。複数の調査データをもとに、終活の実態を見ていきましょう。
「いつ始めてもいい」が約半数——でも実際に動いている人は少ない
終活協議会が2024〜2025年に1,093名を対象に行った調査では、終活を始めるべき年齢について「いつ始めても構わない」と答えた人が48%と最多でした。具体的な年代では「50代から」が19%、「60代から」が13%、「40代から」が11%と続きます。
一方、NEXER社が2024年10月に1,000名を対象に行った調査では、実際に終活を始めた年代として70代が36.9%(最多)、60代が31.2%という結果が出ています。「やろうと思いながら60〜70代になってしまった」という方が実は多数派なのです。
楽天インサイトの2024年3月調査では、終活の実施意向がある人は69.8%(女性は75.4%)にのぼりますが、実際に始めている人はわずか16.4%にとどまります。必要性は感じていても、なかなか腰が上がらないという現実が浮かび上がります。
最も多い開始年齢は65〜69歳
60〜74歳の世代で見ると、実際に終活を始めている人は38.3%、必要性を感じている人は79%。最も多い開始年齢は65〜69歳(21.6%)です。定年退職を経て、生活リズムが変わり、時間的・精神的な余裕が生まれるタイミングと一致しています。
ただし、後述するように65〜69歳は認知症リスクが高まり始める年代でもあります。「余裕が出てから」と思っていたら、判断力が落ちていた——そんな事態を防ぐためにも、早めの着手が重要です。

年代別の終活の始め方——50代・60代・70代それぞれのステップ
終活は一度にすべてやる必要はありません。年代や状況に合わせて、段階的に進めることが大切です。ここでは50代・60代・70代それぞれのポイントを整理します。
50代:「備える」終活のスタート期
50代はまだ体力・気力ともに充実しており、終活の下準備を始めるのに最適な時期です。子どもが独立し、老後が少しずつリアルになってくるこの年代で、以下のことに取り組んでおきましょう。
- 自宅や実家の不用品を整理する「断捨離・生前整理」のスタート
- 自分の希望や想いを書き留める「エンディングノート」の作成
- 遺言書の必要性を検討し、専門家(司法書士・弁護士)に相談
- 相続税対策として、年110万円の非課税枠を活用した生前贈与の開始(数年かけて計画的に)
- 医療保険・介護保険の見直し
特に生前贈与は2024年1月の税制改正により「亡くなる前7年以内」の贈与が相続財産に加算されるようになりました(従来は3年以内)。早く始めるほど有利になるため、50代のうちから計画的に動き出すことが賢明です。
60代:「本格着手」の時期——定年退職が絶好のきっかけ
定年退職を迎える60代は、終活に本腰を入れる最適なタイミングです。時間的な余裕が生まれ、老後の生活設計も具体的になってきます。
- 預貯金・不動産・保険などの「財産目録」の作成
- お墓の選定(一般墓・樹木葬・散骨など)と事前申し込み
- 葬儀の形態(家族葬・直葬・一般葬など)の決定と生前予約の検討
- 遺言書の正式な作成(自筆証書遺言または公正証書遺言)
- 老後の住まいについての検討(自宅継続・施設入居など)
- 介護が必要になった場合の希望を家族に伝える
70代:「決定・確定」の時期——任意後見制度も視野に
70代は、これまで検討してきた事項を最終決定に向けて動かす時期です。身体的な変化も増えてくるため、「判断力があるうちに」という意識が大切です。
- 遺言書・エンディングノートの最終確認と更新
- 免許返納と車の処分、交通手段の確保
- 認知症に備えた「任意後見制度」の活用検討(信頼できる人との契約)
- 日常生活の見守りサービスや身元保証サービスへの加入
- デジタル終活(パスワード管理・SNSアカウントの整理)
ライフイベント別ベストタイミング——いつが終活を始めるサインか
終活のきっかけは「年齢」だけではありません。人生の転機となるライフイベントが、終活を始める強い動機になることも多くあります。
| ライフイベント | 主な年代 | 終活との関係・始めるポイント |
|---|---|---|
| 子どもの誕生・独立 | 30〜50代 | 生命保険・遺言の必要性が高まる。万一の場合の子どもへの備えを考え始めるタイミング |
| 親の介護・死 | 40〜50代 | 死生観が形成され、「自分も備えなければ」という動機付けが生まれる最も多いきっかけ |
| 定年退職 | 60代前後 | 時間的・心身的余裕が生まれる。老後の生活設計と終活を同時に進める絶好のタイミング |
| 自身の病気・健康不安 | 40代〜 | 優先順位が一気に明確になる。体が動くうちに、と腰が上がりやすいタイミング |
| 配偶者の死 | 60〜80代 | おひとりさまとしての今後の暮らしを真剣に考えるきっかけ。身元保証・見守りサービスも検討 |
特に「親の介護・死」は、多くの方が終活を考え始めるきっかけとして挙げます。「親の相続でこんなに大変だったから、自分の子どもには同じ思いをさせたくない」という気持ちが、行動への強い動機になるのです。

遅く始めるとどうなる?認知症リスクと終活のタイムリミット
「まだ元気だから大丈夫」という安心感は、ある年齢を超えると急速に崩れていきます。その最大の理由が「認知症リスク」です。
認知症になると「自分で決める」ことができなくなる
認知症を発症すると、法律的に「意思能力がない」と判断される状態になります。この状態では、遺言書の作成はもちろん、財産の管理・処分・銀行取引なども自由に行えなくなります。家族が代わりに管理しようとしても、法定後見制度の申し立てが必要となり、家族の希望通りにはいかないケースも少なくありません。
年齢とともに急上昇する認知症の有病率
| 年齢層 | 男性の有病率 | 女性の有病率 |
|---|---|---|
| 65〜69歳 | 2.8% | 3.8% |
| 75〜79歳 | 11.7% | 14.4% |
| 80〜84歳 | 16.8% | 24.2% |
| 85〜89歳 | 35.0% | 43.9% |
この数字が示すように、80代前半には女性の約4人に1人、85歳以降では男女ともに約3〜4割が認知症を抱えています。「70代後半になってから終活しよう」と思っていると、すでに意思決定能力が十分でない状態になっているリスクがあります。
「終活のタイムリミット」は思ったより早い
遺言書の作成・任意後見契約・不動産の名義変更など、法的に有効な手続きはすべて「判断能力がある状態」で行う必要があります。認知症の進行は予測が難しく、「来年やろう」が取り返しのつかない先送りになることも。60代のうちに法的手続きを一通り済ませておくことが、もっとも安全な備えといえます。
早く始める7つのメリット——終活は「人生をよりよく生きる」ための準備
「終活=死の準備」というイメージから、心理的な抵抗を感じる方も多いかもしれません。しかし実際に取り組んだ方のほとんどが「やってよかった」「気持ちが楽になった」と感じています。早く始めることには、これだけのメリットがあります。
- 体力・気力・判断力がある状態で決定できる——重要な事柄を自分の意志でしっかり決められます
- 認知症になる前に意思決定ができる——任意後見契約・遺言書など法的手続きを余裕を持って完了できます
- 相続税対策の時間的余裕が生まれる——生前贈与は数年かけて実行するほど効果的。早期着手が節税につながります
- セカンドライフをより豊かに設計できる——不安を取り除くことで、残りの人生を前向きに楽しめるようになります
- 老後資金の準備が間に合う——現役のうちに見直しができるため、必要な資産形成を軌道修正できます
- 死への不安が和らぐ——準備が整っていると、漠然とした恐怖が「見通し」に変わります
- 家族への負担軽減・トラブル防止——「あの人がこう言っていた」という証拠を残すことで、相続争いを未然に防げます
終活は「終わりの準備」ではなく、「今をより充実させるための整理整頓」です。不要なものを手放し、大切なものを明確にすることで、残りの人生がぐっと軽やかになります。

2024〜2026年の法改正と終活への影響——今すぐ知っておくべき3つのポイント
終活に直結する重要な法改正が、2024年から2026年にかけて相次いでいます。これらを知らずにいると、後から大きな不利益を受ける可能性があります。
①相続登記の義務化(2024年4月〜)
2024年4月1日から、不動産の相続登記が義務化されました。相続によって不動産を取得した場合、取得を知った日から3年以内に登記の申請を行わなければなりません。違反した場合は10万円以下の過料が科される可能性があります。
この改正は過去の相続にも適用されます。「以前に相続した不動産をそのままにしている」という方は、早急に司法書士などに相談することをおすすめします。終活の一環として、不動産の名義状況を今すぐ確認しておきましょう。
②相続税・贈与税の改正(2024年1月〜)
生前贈与を相続財産に加算する期間が、「亡くなる前3年以内」から「亡くなる前7年以内」に拡大されました(2024年1月1日以降の贈与から段階的に適用)。
これにより、従来は亡くなる3年前までの贈与は相続税の課税対象外でしたが、今後は7年前までさかのぼって加算されるようになります。早く始めれば始めるほど、生前贈与による節税効果が高くなるため、50代からの計画的な贈与が今まで以上に重要です。
③公正証書遺言のデジタル化(2025年10月〜)
2025年10月からは、公正証書遺言の作成がWeb会議(オンライン)でも可能になりました。これまでは公証役場に出向く必要がありましたが、身体的な理由で外出が難しい方や遠方在住の方でも、遺言書の作成がしやすくなっています。
| 改正内容 | 施行時期 | 終活への影響 |
|---|---|---|
| 相続登記の義務化 | 2024年4月〜 | 不動産を持つすべての人が対象。放置すると過料のリスク |
| 生前贈与の加算期間延長 | 2024年1月〜 | 早期贈与の節税メリットが増大。50代からの計画立案が重要 |
| 公正証書遺言のデジタル化 | 2025年10月〜 | Web会議でリモート作成可能に。遺言作成のハードルが大幅低下 |
今すぐできる終活の第一歩——難しく考えなくて大丈夫
「何から始めればいいかわからない」というのが、終活を先送りにしてしまう最大の理由です。でも、最初の一歩はとてもシンプルです。
まずはエンディングノートを一冊用意する
エンディングノートは遺言書と違い、法的な効力はありませんが、自分の希望・想い・情報を整理する最も取り組みやすいツールです。書店やオンラインショップで1,000〜2,000円程度で購入でき、書きたいところから自由に書き始められます。
- 自分の基本情報(緊急連絡先・かかりつけ医・保険証番号など)
- 財産・負債の概要(預金・不動産・保険・ローンなど)
- 葬儀・お墓に関する希望
- 家族へのメッセージ
- デジタル機器のパスワード・アカウント情報
身の回りの「もの」を少しずつ手放す
生前整理は、一気にやろうとすると疲れてしまいます。「今月は押し入れの一段だけ」「今日は引き出し一つだけ」という小さな積み重ねで十分です。不用品を処分するたびに、気持ちがすっきりと軽くなるのを実感できるはずです。
家族と「もしもの話」をしてみる
終活を一人でこっそり進めるのではなく、家族と話し合うことが大切です。「もし介護が必要になったら」「お葬式はどうしたいか」——そんな会話が、家族の絆を深め、いざというときのトラブルを防ぎます。
よくある質問(FAQ)
Q. 終活は何歳から始めるのが正解ですか?
A. 「何歳から」という厳密な正解はありませんが、50代のうちに準備を始め、60代で本格的に進めるのが理想的です。体力・判断力がある状態で取り組めるうえ、相続税対策などは時間をかけるほど効果が上がります。「思い立ったときが始めどき」でもあります。
Q. 終活は縁起が悪いものではないですか?
A. そのような感覚を持つ方は多いですが、終活を経験した方のほとんどが「気持ちが楽になった」「家族と良い話ができた」とポジティブに感じています。死を意識するのではなく、今の生き方を見直すきっかけとして捉えると取り組みやすくなります。
Q. 遺言書は必ず公正証書遺言にしなければいけませんか?
A. 必ずしもそうではありません。自筆証書遺言でも法的効力はあります。ただし、公正証書遺言は改ざんリスクが低く、家庭裁判所の検認手続きが不要なため、より確実です。2025年10月からはWeb会議でも作成できるようになり、ハードルが下がりました。
Q. おひとりさまでも終活は必要ですか?
A. むしろ、おひとりさまこそ終活が重要です。家族がいる方に比べて、入院・介護・死後の手続きを頼める人が限られるため、身元保証サービスや死後事務委任契約など、あらかじめ専門機関に依頼しておく備えが特に大切になります。
Q. 子どもの立場から、親に終活を勧めるにはどうすればいいですか?
A. 「終活してほしい」と直接言うと抵抗感を持たれることがあります。「もしもの時に備えて、私も一緒に考えたい」「エンディングノートを一緒に書いてみよう」など、子どもも一緒に取り組む姿勢で話し合うと受け入れてもらいやすいでしょう。
まとめ——終活を始める最適なタイミングは「今」です
終活を始めるのに、完璧なタイミングはありません。しかし確実にいえることは、「早いほど選択肢が広く、余裕を持って動ける」ということです。
統計データが示すように、多くの方が「いつ始めてもいい」と思いながら、結果的に70代になってから動き出しています。認知症リスク・法改正・相続税対策のどれを見ても、早期着手が有利であることは明らかです。
まずはエンディングノートを一冊手に取るところから始めてみてください。それだけで、終活は動き始めます。一人で抱え込まず、専門家のサポートを借りながら、無理なく進めていきましょう。
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