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おひとりさまの葬儀・お墓の準備ガイド|費用・種類・生前契約・死後事務委任まで徹底解説【2026年版】

投稿日/2026.03.22 更新日/2026.03.28

カテゴリー:おひとりさま向け情報お墓・葬送

「自分が亡くなったあと、葬儀は誰がしてくれるのだろう」「お墓の管理を任せる人がいない」――おひとりさまにとって、葬儀とお墓の問題は終活の中でもとりわけ大きな不安の種です。

厚生労働省が2024年に実施した初の全国調査によると、引き取り手のない遺体は年間約4万2,000人。年間死亡者数の2.7%を占め、今後さらに増加が見込まれています。事前準備をしなければ、自治体による最低限の直葬と無縁仏としての合祀という、本人の意思がまったく反映されない最期を迎えることになりかねません。

しかし、生前にしっかり準備をしておけば、自分らしい葬送と安心できるお墓を確保することは十分に可能です。本記事では、おひとりさまの葬儀・お墓に関する種類・費用・生前契約の方法・死後事務委任契約まで、必要な知識をすべて解説します。


目次

おひとりさまが亡くなったら葬儀はどうなる?

身寄りがない場合の法的手続き

身寄りのない方が亡くなった場合、墓地、埋葬等に関する法律(墓埋法)第9条に基づき、死亡地の市区町村長が火葬を行う義務を負います。具体的には次のような流れです。

  • 死亡の確認・死亡届の提出
  • 市区町村が親族調査を実施
  • 引取者が見つからない場合、市区町村が直葬(火葬のみ)を実施
  • 遺骨は自治体が一定期間保管(1年〜5年程度、自治体により異なる)
  • 引き取り手が現れなければ無縁仏として合祀

この場合、読経や告別式などの供養は一切行われず、希望する埋葬方法(散骨・樹木葬など)も実行されません。

事前準備をしないリスク

  • 無縁仏として合祀:先祖代々のお墓があっても引取者がいなければ無縁墓に
  • 希望が一切反映されない:宗教的儀式なし・直葬のみ
  • 遺品・財産の放置:賃貸住宅の契約解除・原状回復の対応者不在
  • デジタル資産の放置:SNS・メール・サブスクリプション等が手つかず
  • 行政の負担増大:火葬費用を自治体が立て替えることに
葬儀の生前契約について専門家と相談するイラスト

おひとりさまの葬儀|種類と費用相場

葬儀形式の比較表

葬儀形式 費用相場 参列者 特徴
一般葬 約161万円 50〜100名以上 通夜・告別式・火葬のフルセット
家族葬 約106万円 10〜30名程度 近親者のみ。近年最も人気
一日葬 約88万円 10〜30名程度 通夜を省略、告別式+火葬を1日で
直葬(火葬式) 約10〜40万円 数名 式を行わず火葬のみ。最もシンプル
ゼロ葬 約10〜20万円 0〜数名 火葬後に遺骨も引き取らない

おひとりさまに多い選択:直葬・一日葬

おひとりさまの場合、直葬(火葬式)を選ぶ方が多くなっています。費用を大幅に抑えられるだけでなく、参列者がいなくても成り立つ形式だからです。

「簡素でも儀式は行いたい」という方には一日葬がおすすめです。2025年には全体の25%を占めるまでに急増しており、「簡素だが儀式性を残す」ニーズに応えています。

葬儀費用を確保する4つの方法

方法 仕組み メリット 注意点
葬儀信託 信託会社に費用を預け、死亡時に葬儀社へ支払い 葬儀社倒産でもお金が保全される 信託手数料がかかる
葬儀保険(少額短期保険) 月々の保険料で死亡時に保険金を受取 月々数百円〜で手軽。80歳台まで加入可能 掛け捨てのため払い損の可能性
互助会 月1,000〜5,000円を積立、サービスで受取 計画的に積立てできる 解約時に手数料20〜30%。トラブル多い
預託金方式 死後事務委任の受任者に実費を預託 葬儀以外の手続き費用も一括で預けられる 受任者の信頼性が重要

おひとりさまには葬儀信託が最もおすすめです。三井住友信託銀行「おひとりさま信託」やオリックス銀行「おひとりさまサポート信託」など、死後事務全般をカバーする商品も登場しています。


おひとりさまのお墓|5つの選択肢と費用比較

おひとりさまのお墓選びで最も重要なのは、後継者(承継者)が不要であることです。以下に、後継者を必要としない主な埋葬方法を紹介します。

埋葬方法の比較表

種類 費用相場 管理費 特徴
合祀墓(合葬墓) 5〜30万円 不要が多い 最安。他の遺骨と一緒に埋葬
樹木葬 5〜80万円 不要〜1万円/年 樹木が墓標。自然志向で人気急上昇
納骨堂 20〜150万円 5千〜1.5万円/年 屋内で天候不問。都市部に多い
海洋散骨 5〜30万円 不要 海に遺骨を撒く。お墓自体が不要
個別墓型永代供養 50〜150万円 数千〜数万円/年 個別の墓石あり。一定期間後に合祀

樹木葬:おひとりさまに最も選ばれている埋葬方法

2023年のお墓購入者の半数以上が樹木葬を選択するほど人気が高まっています。その理由は次の通りです。

  • 後継者不要で管理の心配がない
  • 費用を抑えられる(合祀型なら5万円〜)
  • 「自然に還りたい」という価値観にマッチ
  • 宗教不問の施設が多い

注意点:粉骨して埋葬する施設では後から遺骨を取り出せません。また、個別型でも13回忌・33回忌などの一定期間後に合祀墓に移行するのが一般的です。

納骨堂:都市部で便利な選択肢

納骨堂にはロッカー式・仏壇式・自動搬送式・位牌式・棚式など多様なタイプがあります。平均購入費用は約80万円。屋内施設のため天候に左右されず、都市部でアクセスが良いのがメリットです。

散骨:お墓を持たないという選択

散骨を直接禁止する法律はなく、「葬送の目的として相当の節度をもって行われる限り」は合法です(1991年法務省見解)。遺骨を2mm以下に粉骨することが必須条件です。

散骨の種類 費用 方法
海洋散骨(個別チャーター) 20〜30万円 1組貸切の船で散骨
海洋散骨(合同乗船) 約10万円 複数家族で乗船
海洋散骨(委託代行) 約5万円 業者が代理で散骨
山林散骨 1.5〜30万円 許可された山林で散骨
清潔で静かな納骨堂のイラスト

生前契約と死後事務委任契約で安心を確保する

葬儀の生前契約とは

葬儀の生前契約(生前予約)とは、自分の葬儀の内容と費用を生きているうちに決めておく仕組みです。具体的には以下の手順で進めます。

  • 葬儀社との相談・プラン選定
  • 見積もり確認・契約締結
  • 予約金または全額前払い
  • エンディングノートに契約情報を記録
  • 死亡時に連絡人(受任者)が葬儀社へ連絡

注意点:葬儀社に直接お金を預ける場合、倒産リスクがあります。葬儀信託を利用すれば、信託会社がお金を管理するため、万が一葬儀社が倒産してもお金は保全されます。

死後事務委任契約:おひとりさまの「最後の砦」

おひとりさまにとって最も重要な備えが死後事務委任契約です。葬儀・埋葬だけでなく、死後に必要なあらゆる事務手続きを信頼できる人に委任する契約です。

委任できる葬儀・埋葬関連の内容:

  • 遺体の引き取り手配
  • 葬儀社への連絡・打ち合わせ代行
  • 喪主代行
  • 火葬手続き・立会い
  • 納骨・埋葬の手配
  • 関係者への訃報連絡
  • 各種契約の解約(賃貸・公共料金・保険等)
  • 遺品整理

死後事務委任契約の費用

費用項目 金額目安
契約書作成費用(公正証書化含む) 3〜30万円
執行報酬(葬儀・埋葬関連一式) 50〜100万円
預託金(葬儀費用+報酬等の実費) 100〜200万円
総額の目安 約150〜300万円

死後事務委任契約は公正証書で作成するのが確実です。契約先は、弁護士・司法書士・行政書士のほか、NPO法人や身元保証サービス事業者も選択肢に入ります。


親から継いだお墓がある場合|墓じまいという選択

先祖代々のお墓を継ぐ人がいない場合、墓じまい(改葬)を検討する必要があります。放置すると管理費の滞納により無縁墓として強制撤去される可能性があります。

墓じまいの手続きと費用

項目 費用相場
お墓の撤去費用 1㎡あたり約10万円(目安10〜30万円)
閉眼供養(魂抜き)のお布施 3〜10万円
行政手続き(改葬許可証等) 数百円〜1,000円
新たな納骨先(永代供養等) 5〜150万円
総額 35〜150万円

墓じまいの流れ

  • 親族との相談(トラブル防止のため必須)
  • 新しい納骨先の決定・「受入証明書」の取得
  • 現在の墓地管理者から「埋蔵証明書」の取得
  • 市区町村に改葬許可申請を提出
  • 改葬許可証の交付
  • 閉眼供養の実施 → 遺骨の取り出し → 墓石の撤去・更地化
  • 新しい納骨先への納骨
エンディングノートを書く高齢女性のイラスト

大阪・関西エリアのおひとりさま向け永代供養先

大阪府の費用相場

  • 永代供養墓:合祀型 約20〜30万円 / 個別型 60〜100万円
  • 樹木葬:約20〜80万円
  • 納骨堂:約20〜100万円

大阪の主な永代供養施設

施設名 所在地 費用目安 特徴
一心寺 大阪市天王寺区 計22万円〜 遺骨で阿弥陀如来像を造立する独特の供養
四天王寺 大阪市天王寺区 要問合せ 由緒ある大寺院の永代供養
齢延寺 大阪市天王寺区 要問合せ 椿やしだれ桜の樹木葬

天王寺区は寺院が集中しており選択肢が豊富です。一心寺は受入制限があるため事前確認が必須です。「いいお墓」「ライフドット」などの比較サイトで条件検索することもできます。


おひとりさまの葬儀準備チェックリスト

今すぐできること

  • エンディングノートに葬儀・お墓の希望を記入する
  • 希望する葬儀形式(直葬/一日葬/家族葬等)を決める
  • 希望する埋葬方法(永代供養/樹木葬/散骨等)を決める
  • 訃報を知らせたい人のリストを作成する
  • 遺影に使いたい写真を選んでおく

できるだけ早く行うこと

  • 複数の葬儀社から見積もりを取り、生前契約する
  • 永代供養墓・樹木葬・納骨堂等を見学し、契約する
  • 死後事務委任契約の受任者を決め、公正証書で契約する
  • 葬儀費用の確保方法を決める(葬儀信託/葬儀保険/預託金)
  • 必要に応じて遺言書を作成する

定期的に行うこと

  • 年1回以上、契約内容・連絡先情報を見直す
  • 受任者・連絡人の変更があれば速やかに更新する
  • エンディングノートの保管場所を受任者に伝えておく

よくある質問(FAQ)

Q. おひとりさまの葬儀費用はいくら必要ですか?

直葬なら10〜40万円、一日葬なら約88万円が目安です。これに加えて死後事務委任契約の費用(報酬+預託金で100〜200万円程度)を準備しておくと安心です。

Q. 永代供養を選んだ場合、誰が納骨してくれますか?

死後事務委任契約の受任者が納骨を代行します。受任者がいない場合は自治体が対応しますが、希望通りの埋葬になる保証はありません。生前に受任者を決めておくことが重要です。

Q. 先祖代々のお墓を放置するとどうなりますか?

管理費を一定期間滞納すると、墓地管理者が「無縁墓」として扱う手続きを行い、最終的に墓石が撤去・遺骨が合祀されます。お墓を継ぐ人がいない場合は、元気なうちに墓じまいを検討してください。

Q. 散骨は違法ではないですか?

散骨を直接禁止する法律はなく、1991年の法務省見解で「葬送の目的として相当の節度をもって行われる限り違法ではない」とされています。ただし、遺骨を2mm以下に粉骨すること、自治体条例で禁止区域を避けることが条件です。

Q. 生前契約した葬儀社が倒産したらどうなりますか?

葬儀社に直接お金を預けていた場合、取り戻せない可能性があります。葬儀信託を利用していれば、信託財産として保全されるため安全です。生前契約の際は葬儀信託の活用を強くおすすめします。


まとめ|おひとりさまの葬儀・お墓は「生前の準備」がすべて

おひとりさまの葬儀・お墓の問題は、生前に準備するかしないかで天と地ほどの差が生まれます。準備をしなければ、自分の意思はまったく反映されない最期を迎えることになりかねません。

大切なのは、次の3つのステップです。

  • 死後事務委任契約を結ぶ:喪主代行・葬儀手配・納骨まで一括して委任
  • 葬儀費用を確保する:葬儀信託や葬儀保険で口座凍結に備える
  • 埋葬先を生前契約する:永代供養墓・樹木葬・納骨堂等を見学して決める

つながりサポートでは、身元保証・死後事務委任・見守りサービスを一体的に提供し、おひとりさまの葬儀・お墓の問題をワンストップでサポートしています。「何から始めればいいかわからない」という方も、まずはお気軽にご相談ください。

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